『新空港占拠』全ての謎に通じる“百首事件”を考察 和泉の騒動で見えた内通者の正体とは
櫻井翔主演の日本テレビ系ドラマ『新空港占拠』第5話で、空港を占拠した獣たちの狙い、そしてジェシー演じる謎の男の目的が徐々に見えてきた。 【写真】『新空港占拠』第6話先行カット(全4枚)
「犬」の面を忍ばせたのは本庄? 「百首事件」について整理
獣たちが空港占拠をした理由となる元凶は、5年前に起きた百首事件だった。5年前、強引な土地買収や地元漁師たちの漁業権の問題などで、空港建設反対運動が起こっていた。そのリーダー格である浜松功が2018年8月30日に百首神社の境内で遺体で発見される。犯人とされたのが漁師仲間である「馬」の正体・松長仁(後藤剛範)、その恋人の「牛」掛川瑠美(サーヤ)、幼なじみの「猪」堀江海斗(竹内まなぶ)だ。 浜松は暴力団からお金を貰い裏で反対運動を潰そうとしていて、3人はそれを裏切られたと思い殺害したということになっている。この事件をきっかけに反対運動は急速に沈静化し、空港は予定通り開港。現在、かながわ新空港社長の天童美香(黒沢あすか)が5年前の事件の嘘について問われているが、おそらく、北見茂議員(手塚とおる)に相談し、嘘をでっちあげ浜松を殺害したのだろう。 「羊」(山本千尋)と「兎」(安斉星来)は浜松の娘で、浜松のデータには「配偶者 浜松瞳(49歳)自殺」とも書いてあることからも、天童には憎しみしかないだろう。「虎」丹波一樹(平山浩行)と「猿」丹波直樹(岩瀬洋志)親子が獣になった理由である、丹波の妻でフリージャーナリストの愛が殺されることになった事件の記事は、この百首事件の真相に関するものだと予想される。そして浜松を殺害したとされる3人は5年の刑期を終えて5カ月前に釈放されたが、この殺人が濡れ衣なら、獣となって空港社長に復讐するのは当然だ。 羊、兎、馬、猪、牛は百首神社で踊っていた子供たちか、少なくとも地元の子だからこそ絆が固いだろう。なので、「鶏」重原瀬奈(山谷花純)と「猿」丹波直樹の恋愛関係に兎と羊が警戒していたのは、おそらく百首神社とは直接関係のない外様2人なので、いつ裏切るか信用していない表れだ。この派閥の違いが今後どうなっていくのか。 この地元という観点からいくと、本庄警部補(瀧内公美)が、百首神社の場所を聞くと5年前の事件のことを直ぐ思い出すなど、土地勘のある人だ。年齢も30歳の役で、獣たちと年齢が近い。つまり、本庄も百首神社で踊っていた1人で、和泉さくら管理官(ソニン)が容疑者として疑われた「犬」の面を忍ばせたのが本庄の線が濃厚となってきた。ただ、これまでも数々の疑問に即答するキャラなので、そこをどう判断するか。そして、獣のリーダー「龍」(高橋メアリージュン)と「蛇」駿河紗季(宮本茉由)の2人も百首神社で踊っていた子供なのだろうか。