晴れ着姿の20歳、弓の腕前競う 京都・三十三間堂、通し矢
京都市東山区の三十三間堂で14日、弓道の伝統競技「通し矢」に由来し、晴れ着姿の20歳の男女が弓の腕前を競う新春恒例の大的全国大会が開かれた。かじかむ寒さの中、全国から集まった約1700人が60メートル先の的を狙って次々と矢を放ち、快音を響かせた。 参加した京都府木津川市の大学2年野田玲那さん(20)は「(大会は)憧れの場だった。寒かったが、振り袖を着て晴れやかな気持ちになった」と笑顔で話した。 京都府弓道連盟によると、通し矢は鎌倉時代に始まり、江戸時代が最盛期。武士が本堂の長さ約120メートルの軒下で一昼夜かけて射通した矢の数を競ったとされる。