深刻なタクシー運転手不足 解消へ「業務体験ができる会社説明会」
長野県上田市の市公共交通活性化協議会
上田市公共交通活性化協議会(事務局・上田市)は、同市秋和の真田自動車学校で「タクシーの業務体験ができる会社説明会」を初めて開いた。業界は深刻な運転手不足と高齢化という課題を抱えており、運転手の仕事に関心のある人に仕事内容を知ってもらう狙い。市内外の7人が業務を体験した。 【写真】料金の支払いでカード決済の仕方を教えるタクシー会社の担当者 2人一組に分かれ実際に使用しているタクシーに乗車。最初にタクシー会社の運転手から料金メーター機の操作の仕方などを教わった。その後、参加者が運転して校内を周回。東御市のパート従業員女性は「仕事として乗車すると普段とは違う緊張感があった。事前に体験できることで仕事内容が分かり、就職を後押ししてもらっているように思えた」と話した。 タクシー会社6社はそれぞれブースを構え、説明会を行った。菅平観光タクシーの一之瀬治社長(62)は新型コロナ流行で離職した運転手が戻ってこず人手不足だとし「採用しても長続きしないこともあり、業務体験ができる説明会は大切な機会」と話した。