開業医の年収は? どうやってクリニックをつくるの? 現役医師が明かした『開業医の正体』が売れている[新書ベストセラー]
5月28日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が獲得した。 第2位は『国民の違和感は9割正しい』。第3位は『開業医の正体 患者、看護師、お金のすべて』となった。 3位にランクインした『開業医の正体 患者、看護師、お金のすべて』は2月に刊行された新書ながらじわじわと順位をあげている。著者は小児外科医の松永正訓医師。松永医師は千葉大学病院に19年勤め、開業医として17年、地域の医療に貢献している。本作は一人の医師がどのような修練を経て開業医となるのか、患者についてどう考えているのか、診察をしながら何を考えているのか、など医師の仕事内容に関することから、開業するためのクリニックの作り方やお金の工面の仕方、働いている看護師との関係や自身の収入まで、開業医という仕事の実態を様々な側面から解説した一冊だ。松永医師は『運命の子 トリソミー: 短命という定めの男の子を授かった家族の物語』(小学館)で2013年 第20回小学館ノンフィクション大賞を受賞したほか、『患者が知らない開業医の本音』(新潮社)、『いのちは輝く-わが子の障害を受け入れるとき』(中央公論新社)など数々のベストセラーを著してきた作家でもある。
1位『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』三宅香帆[著](集英社) 「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは? すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。(集英社ウェブサイトより)