写真：HOMINIS

ハロプロ研修生が2023年12月3日に大阪・Zepp Namba、10日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)にて、全4公演にわたって定期公演『Hello! Project 研修生発表会 2023 12月「雪華」』を開催した。本公演では、ハロプロ研修生ユニット'23を含むハロプロ研修生10人（※ハロプロ研修生ユニット'23の小野田華凜は「右膝前十字靭帯損傷」のため、着席で楽曲に参加）とOCHA NORMA（※米村姫良々は新型コロナウイルス感染のため10日の東京公演は欠席）の9人が登場し全16曲を披露した。本稿では10日の夜公演の模様をお届けする。 【写真を見る】 この日は昼公演と夜公演の2部制だったのにもかかわらず、夜公演には多くのファンが駆けつけた。華やかなSEでハロプロ研修生と OCHA NORMAのメンバーがステージに登場すると、早速披露されたのはアップテンポなナンバー「きみの登場」。続く「生まれたてのBaby Love」では会場にクラップが巻き起こり、エネルギッシュなステージを展開した。 まこと(シャ乱Q)が進行を務めたMCで、各メンバーが短く自己紹介と挨拶をした後は、村越彩菜、上村麗菜、牧野永愛が田中れいなの「キラキラ冬のシャイニーG」をポップなパフォーマンスで届けると、橋田歩果、植村葉純、河野空愛はこの時期にぴったりなタンポポの「聖なる鐘がひびく夜」を情感たっぷりに歌い上げる。松原ユリヤ、小野田、村越、吉田姫杷、林仁愛は℃-uteの「君は自転車 私は電車で帰宅」を一つひとつの言葉を噛みしめるように楽曲の繊細なメッセージを表現した。ハロプロ研修生ユニット'23はつばきファクトリーの「抱きしめられてみたい」で情熱的なステージを披露し、ハロプロ研修生のパートではクールな姿やキュートな姿、華麗な姿など彼女たちならではの多彩な表現力とがむしゃらな姿勢でファンの心を掴んだ。 MCでは年末も近いということで2023年に印象的な出来事を橋田と林が振り返った。橋田は「ハロプロ研修生ユニット'23でやっているラジオ番組で、大好きな野球のカードを開封した時に大谷(翔平)選手のカードが当たったことです」と笑顔で語った。林は「大吉に加えておみくじの番号が27(仁愛)番だったんです」と今年1番びっくりしたことを明かすと、まことから「いいことありましたか？」と聞かれ、「コンビニに置いてある1番くじを1年間で3回くらい1等を当てたことと、ハロプロ研修生に入れていろんなことを学べたことです」と元気よく回顧した。 そしてここからは OCHA NORMAのステージが展開。ハロプロらしいパンチの効いた「ウチらの地元は地球じゃん！」、高揚感溢れるナンバー「ヨリドリ ME DREAM」でフロアの熱量を高めると、続けて「シェケナーレ」「なんだかんだエヴリデー！」が晴れやかに響き渡った。 続いてのMCでは小野田の進行で「ハロプロ研修生なんでもベスト3」と題したメンバーによる投票企画が行われた。まず「落ち込んだ時に側にいてほしいメンバーベスト3」では3位に小野田、2位に橋田、1位に松原がランクイン。1位に選ばれた松原の選出理由について植村は「たまに一発ギャグとかで励ましてほしいなって」と語った。すると松原はステージの中央に立ちなかやまきんに君のパロディギャグを披露し会場の笑いを誘う。「ルームシェアしたいメンバーベスト3」では3位に植村、2位に村越、1位に上村が選ばれた。1位に輝いた上村に投票した河野は「いつもお菓子を食べているイメージがあるので、毎日がお菓子パーティーで楽しそうだなと思ったのと、毎日帰った時に癒やされそうだなと思って投票しました」とにっこり。 MCの後は、定期公演で初披露となったハロプロ研修生ユニット'23の新曲「CHOちょこっとロッケンロール」を披露。情熱的な歌詞と高難度のパフォーマンスでハロプロ研修生ユニット'23のポテンシャルの高さを見せつけると、「女で地球は回ってる」では妖艶な表情で会場を魅了した。「Upside down girl」ではハロプロ研修生にOCHA NORMAの西﨑美空も加わり力強くパフォーマンス。BEYOOOOONDSの「こんなハズジャナカッター！」ではハロプロ研修生が寸劇も交えてコミカルに届けると、ハロプロ研修生ユニット'23と河野、OCHA NORMAの広本瑠璃による「大器晩成」では観客が「ハイ！」と叫び、それに応えるようにメンバーも負けじと迫力のあるパフォーマンスを繰り広げた。 夜公演のラストを飾ったのはモーニング娘。の「本気で熱いテーマソング」。19人が笑顔で向き合いながらパフォーマンスする姿はしっかりとファンの胸にも響いたはずだ。エモーショナルな空気に包まれたままライブの幕は閉じた。ハロプロ研修生はデビューを目指すまでの過程という意味合いも強いが、今回の公演を通してハロプロ研修生だからこそ生まれるパフォーマンスの勢い、そして何よりも横のつながりを感じられた夜公演となった。 取材・文＝川崎龍也