ロシア凍結資産運用で5兆円支援 EU表明、G7合意実施へ前進
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は20日、ロシアの凍結資産の運用益を活用した先進7カ国(G7)によるウクライナ支援のうち、EUが最大350億ユーロ(約5兆6千億円)を分担すると発表した。支援全体の約8割に相当する。G7の協議が難航しており、EUとして大部分を担う姿勢を示すことで支援実施へ前進させる。 ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、首都キーウ(キエフ)を訪れたフォンデアライエン氏と共同記者会見を開き、EUの支援を防空能力向上やエネルギー分野に充てる計画だと表明。フォンデアライエン氏は「私たちは迅速な支援を提供する」と強調した。