次世代技術で問題解決へ…人型ロボットで安全運行・VRでモノづくり技術体験
TVOテレビ大阪
人型ロボットやバーチャルリアリティ=仮想現実などの次世代の技術が人手不足を補います。 線路を走るのはトラック?ではなく…これは鉄道整備のメンテナンスを行う人型の重機ロボットです。6日JR西日本が関西本線月ヶ瀬口駅でおこなったのは、列車の運行の妨げとなる伸びた樹木の伐採。自由自在に動く長いアームを操縦して、最大12メートルの高さでの作業が可能です。 【JR西日本奈良電力区 区長】 「どうしても高所作業は(人が)できる範囲が限られている。多機能重機を使えばより多くの作業ができるのではないかと考えている」 従来は人が行っていた作業を機械化することで、落下や感電などを防ぐことができるといいます。 【JR西日本奈良電力区 区長】 「今後労働者不足ということもあるのでそれにも貢献できると考えている。色々な他線区でどのような活用ができるか検証しながら進めていきたい」 一方こちらでは高所の作業場での事故を体験することができます。 【体験の様子】「ガタン キャー」 この装置は、安全意識を高めてもらうのが目的です。こうした次世代の技術をPRしようと、ものづくりの街、東大阪からおよそ100の企業が集まりました。技自慢が揃う中、課題も。 【東大阪市 野田市長】「若い人たちがモノづくりの現場に飛び込んでいただけない」 板金会社に話を聞くと。 【板金会社役員】「社員の平均年齢はあがりつつあるので若い人を募集している」 そこで次世代を育てるための新技術が。 【コベルコE&M経営企画部】「若い子がゲーム感覚で学ぶことができるので、やりだしたら止まらない」 バーチャルで溶接を体験できるシステムです。 【記者体験】「ボタンを押しながら溶接をしていきます」 2020年から販売され、大阪では多くの工業高校に導入されています。 【守口門真商工会議所会頭・板金会社社長】「危なくないから誰でも練習できる、とっかかりにはいいんじゃないか」 【東大阪市長】「東大阪のものづくりが一歩先を進んでいる、世界中に東大阪のものがあるという環境になるように」 展示会は7日まで開かれています。
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