Newニンテンドー3DS/LL発売10周年。性能や機能が向上した派生バージョンのひとつ。『ゼノブレイド』といった専用タイトルも発売され話題に【今日は何の日?】
※本記事は、2023年10月11日にアップした記事を再編集したものです。 従来のニンテンドー3DSよりも3D映像が豊かに 【記事の画像(7枚)を見る】 2014年(平成26年)10月11日は、Newニンテンドー3DSとNewニンテンドー3DS LLが発売された日。本日で発売から10周年の節目を迎えた。 Newニンテンドー3DSおよびNewニンテンドー3DS LLは、任天堂から発売された携帯型ゲーム機で、2011年に発売されたニンテンドー3DSの派生バージョンのひとつ。旧モデルよりもCPUなどの性能が向上していて、ゲームが快適に遊べるようになったり、一部の画面効果を利用したりできるようになる。『ゼノブレイド』や『ファイアーエムブレム無双』といった本機専用タイトルも発売されていたので、これらを目当てにNewニンテンドー3DSを購入したユーザーも多いのではないだろうか。 筆者は『ポケットモンスター サン・ムーン』をかなりやり込んだのだが、その際に本機の恩恵を余すところなく受けられて非常に助かった記憶がある。起動スピードがかなり早くなったほか、ダブルバトルでの動作が目に見えてスムーズになるので満足度の高いゲーム体験を満喫でき、ちょっとした優越感を味わえた。 旧モデルではNFCリーダーが別途必要だったが、Newニンテンドー3DSではNFC(近距離無線通信)に対応。これがすこぶる便利で、下画面でamiiboが読み込み可能になってかなり重宝した。SuicaやPASMOなどの交通系電子マネー決済もできるようになったので、利用していた人もけっこういたんじゃないかな。旧モデルには存在しないZL、ZRボタンも追加され、本機だけでしか利用できない操作(※)のあるゲームタイトルもあり、操作まわりの利便性が向上するというお得な面もあった。 ※旧モデルでは、別売りの拡張スライドパッドを購入することで同様の操作が可能だった。 残念ながらNewニンテンドー3DS LLには対応していないのだが、Newニンテンドー3DS独自の機能として“きせかえプレート”というものが存在した。これは、絵柄の描かれたきせかえプレートを交換することで、本体の絵柄を自分好みにカスタマイズできる機能。上と下のふたつに分かれているため、上下の組み合わせも自由に替えられる。マリオやしずえさんを始めとするキャラクターが描かれたものなど、デザインは多種多様で全部で76種類にも及んだ。ゲームボーイミクロの回で少し解説したが、かつて構想されていた“フェイスプレート”の発展型の機能となっており、本機でようやく実現した形となる。 本体カラーは、Newニンテンドー3DSはホワイトとブラックの2色。Newニンテンドー3DS LLはライム×ブラックやパワールホワイトなど、全部で6色あった。ピカチュウ【イエロー】やサルガレオ・ルナアーラ【ブラック】といった限定モデルも発売されて人気を集めていた。 Newニンテンドー3DS LLは、スーパーファミコンをイメージしたデザインも。 裸眼立体視によるゲームの3D表示という革新的なゲーム体験を長きにわたって味わわせてくれたニンテンドー3DSシリーズだったが、2020年9月16日にNewニンテンドー3DS LLを始めとするすべての本体の生産終了が発表された。