シシド・カフカ「新しい形で感覚を共有しながら」新ゆる楽器“ハグドラム”初お披露目
ドラムボーカリストで女優のシシド・カフカが11日、都内で行われた「ゆるスポーツランド2024」オープニングイベントに登場した。耳が不自由な人でも、光と振動で合奏参加できる新しいドラム「ハグドラム」を初お披露目した。 【写真】シシド・カフカ「飽きた」自慢のロングヘアばっさり激変ショット オープニングイベントとでは「ハグドラム」を使用して、開発にメンターとして携わった、シシド率いる、即興パフォーマンスグループel tempoと手話エンターテインメント発信団oioiがデモ演奏を披露した。 シシドは「皆さんにお披露目することができることを楽しみにしておりました。聴覚に障がいがある方も楽しめることをゴールとして開発しました」。演奏後も「新しい形で感覚を共有しながら、音楽をするのが楽しかったです」と笑顔を見せた。 構想、開発まで約1年ほどだったと明かし「どうしたら皆さんと一緒に音を共有できるかの方法や、技術的な問題を考えながら、楽器としても多くの人に関わってもらえるかが難しかった。光を照明とつなげて、障がいがある方がどんな音楽に包まれているのか分かるようになることが楽しみの1つです」と話した。 手話エンターテインメント発信団oioiは「振動を肌で感じながら演奏しました。音があうと同じ光が灯る。音の高さは光の色やモーションで分かるようになっています」と振り返った。 シシドらel tempoは21年の東京パラリンピック閉会式でも、ハンド・サインを使って即興でリズムを奏でるパフォーマンスが話題になった。メンバーは「反響も大きかった」と喜び、シシドも「ハンドサインの意味さえわかっていれば、年齢や国、性別にかかわらず、奏でられる。それを伝えられることはうれしいことでした」とした。 同イベントには今回初参加だったが、シシドは聴覚以外の障がいがある方が演奏できる楽器も「今回のハグドラムが世の中に広がっていけばぜひ」と意欲。「今回の経験は財産。可能性を秘めているので、他の障がいを抱えている方とも共有できるいろんな楽器、音を一緒にしながら大きくなっていきたい」と期待を込めた。