東山社長が英BBCに語ったこととは… 記者は対応を批判 ジャニー喜多川元社長・性加害問題
イギリスBBC モビーン・アザー記者(3月29日) 「正直、びっくりしました。世界のどの国でも、性的虐待やレイプの被害者が警察に届け出るのは、とても難しく勇気のいることです。被害者らを、SMILE-UP.や東山氏が、どんな方法を使ってでも支援するべきです」 SMILE-UP.は、当該のスタッフ2人について、“去年9月までに厳正に対処した”としていますが、詳細については明らかにしていません。 これまで多くの被害者を取材してきたアザー記者。抱いた疑念は、もう一つありました。 イギリスBBC モビーン・アザー記者(3月29日) 「ブランドと会社を、守っているように見えました。“被害者に対する正義”を感じませんでした」 それは、公開されたインタビューに先立って行われた、ミーティングでのことです。
SMILE-UP.の広報がアザー記者に対し、「被害者を紹介したい」と申し出たといいます。「もちろんお会いしたい」と、3人の被害者と会ったというアザー記者。 すると… イギリスBBCモビーン・アザー記者(公開されたBBCニュースでのインタビューより) 「その場にいたサバイバーたちは、“いま名乗り出て被害を主張する多くの人が、真実を話していないと思う”と、そういう考えを私たちに伝えてきました」 “嘘の被害を訴えている人が多いと思う”ということを、強く訴えられたといいます。 イギリスBBCモビーン・アザー記者 「このやりとりには、どういう目的があったのか、理解したいのですが…」 SMILE-UP. 東山紀之社長 「幅広く話を聞いてもらった方がいいんじゃないかなと。僕も何人かこれまで被害者の方たちと話をしましたけれども、やはり真実じゃないことというのも、ちゃんと訴えてほしいという話は多々聞きました」 イギリスBBCモビーン・アザー記者 「“うそをついている人たちがいるかもしれない”と指摘することが、どのようにして役に立つとお思いですか」 SMILE-UP. 東山紀之社長 「それによって、真実の声をきちっと取り上げたいという思いが強いですね」 これまでに被害を訴えている人は、973人。SMILE-UP.は、3月29日時点で、324人への補償を終えたと発表しています。