今年子どもが生まれます。手取り年収300万円ですが、出産までに「最低いくら」貯金があればよいですか?
妊娠が分かると、子どもが生まれるまでに貯金しようと考えたり、どれくらいの金額が必要になるかが、気になったりする方もいらっしゃるでしょう。 今回は、子どもが生まれるまでに準備しておきたい貯金額と、出産に備えて利用できる公的制度について解説します。出産を予定している方は、ぜひ参考にしてください。
出産にかかる費用
まずは、出産にかかる費用を見てみましょう。日本証券業協会(JSDA)のアンケート調査によると、分娩(ぶんべん)・入院費用の平均は、46万7000円とのことです。出産に必要な費用の内訳には、以下のものがあります。 ・妊婦健診 ・分娩・入院 ・マタニティ、ベビー用品 妊婦健診では、母子手帳の交付時にもらえる補助券を利用できます。しかし、初診や補助券の対象外の検査、補助券を使い切った後の受診などは自己負担となり、数万~十数万円かかることも。 出産育児一時金を充てて、出産にかかる費用をカバーできたとしても、ベビー用品の購入や入院時の個室代などを合わせると、10~25万円程度必要とされています。なお、出産に必要な費用は病院や状況によって異なるため、あくまでも目安です。
子どもが生まれるまでにためておくことが望ましい貯金額は?
出産にはまとまったお金が必要であることが分かりましたが、実際にいくら用意しておけばよいのかを、イメージしにくい方もいらっしゃるでしょう。全国共済農業協同組合連合会(JA共済)の子育てに関するアンケート調査によると、出産時の貯金額には、以下のような回答が見られました。 ・1位:50万円未満(15.4%) ・2位:なし(12.0%) ・2位:500万円以上(12.0%) ・4位:300万~500万円未満(11.8%) ・5位:50万~100万円未満(10.4%) 上記の結果より、最も多かった貯金額は、50万円未満であることが分かります。なかには、貯金をせずに出産を迎えた家庭もあるようです。手取り年収300万円の場合、妊娠中の10ヶ月で50万円ためるのであれば、毎月5万円貯金する必要があるでしょう。