ジンジャーエールは「吐き気を和らげる」効果アリ? アメリカの医師が解説
シャンディガフにも同じ効果がある?
ジンジャーエールとビールを混ぜたシャンディガフにも、勿論ショウガが含まれているため、理論的には吐き気に役立つ可能性はあると、プレスト。しかし、「シャンディガフ(ジンジャービール)には砂糖が多く加えられていて、高カロリー」のため、摂取量の注意が必要だ。
ジンジャーエールを飲む潜在的デメリットは?
普通のジンジャーエールには、何よりもまず砂糖が加えられている。「アメリカ国民に向けた食事ガイドラインでは、砂糖は1日の総摂取カロリーの10%以下に抑えるよう提言されています」とプレスト。 「胃がムカムカする時にジンジャーエールを飲むと気分が安らぐなら、ジンジャーエールと水を交互に飲んだり、ダイエットジンジャーエールにしたり、ジンジャーティーに替えてみたりするといいとアドバイスする。 また、中には本物のショウガではなく人工香料を使用しているブランドもあることに注意が必要だ。さらに、ジンジャーエールに含まれる炭酸が膨満感やガスを引き起こし、吐き気がひどくなって胃のトラブルが悪化する人もいるので注意。
吐き気を緩和する他の方法
ショウガが吐き気の緩和に役立つという人は多いとプレスト。「ショウガには抗酸化作用があり、ジンジェロールが含まれています。ジンジェロールは消化を助け、食べたものが動いて胃を通過するようにして、吐き気を弱めます」 砂糖の過剰摂取を控えるべく、ショウガを簡単に摂取できるジンジャーエールの代用になる次のドリンクやフード類を彼女は勧める。 ・ジンジャーティーを飲む ・ショウガの根 ・本物のショウガで作った低糖のジンジャーキャンディ ・ジンジャーチュー(ソフトキャンディ) ・粉末ジンジャー ・レシピにショウガを加える ショウガのサプリを検討している人は、「高用量のジンジャーサプリは抗凝血剤に影響を及ぼす場合があるので、摂取を始める前に医師や薬剤師に相談しましょう」とアドバイス。 また、ショウガの他にも、吐き気を治療する処方薬はたくさんあるとチャブラ医師。 「吐き気の原因によって最適な薬は異なりますが、原因は広範囲に及び、胃腸の問題とは限りません」。例をあげると、吐き気は神経系、心臓血管系、耳や目に関連した問題の可能性もある。根本的な問題をターゲットにすべきだとチャブラ医師はアドバイスする。 また、嘔吐で苦しんでいる時は常に水分補給をすることも重要だ。 「水や、具のない澄んだスープ、ハーブティーを軽く一口飲むと、胃を落ち着かせ、ガスが溜まるのを防ぎます」。特にペパーミントティーで水分補給すると、胃の筋肉をリラックスさせ、吐き気を緩和するとアドバイスする。 吐き気がある時は、水分を補給するのが難しいこともある。「そういう時に、ジンジャーエールなら飲みやすいのかもしれません」とプレスト。飲む量に注意し、可能なら低糖タイプを選ぶようにして。 栄養補助食品は食生活を補足するためのもの。薬ではなく、病気の治療や診断、軽減、予防、根治を目的としたものではない。妊娠中や授乳中の人は栄養補助食品の摂取に注意すること。また、医師に勧められた場合でない限り、子供に栄養補助食品を与えることには注意が必要だ。
from Prevention.com