大谷翔平、特大46号でアジア記録にあと1 自己最多タイ本塁打 安打数と打点は“自分超え” チーム連勝
「ドジャース4―0ガーディアンズ」(8日、ロサンゼルス) ドジャースの大谷翔平選手が「1番・指名打者」で出場し、五回に自己最多タイの46号を放つなど4打数2安打1打点。盗塁数と合わせ、自身が持つメジャー記録を更新する「46-46」を達成するとともに、ナ・リーグ本塁打王争いは2位オズナ(ブレーブス)と10差。打点部門でもアダメス(ブルワーズ)と並び、ふたたびトップに浮上。また、韓国出身の秋信守が持つアジア通算最多218本塁打にあと1とした。チームは先発フラハティが八回途中無失点の快投。投打の歯車がかみ合い、ア・リーグ中地区首位の強敵に連勝した。 【写真】大谷 大きく口を開けて全身で喜び表現!ナインの手荒い祝福に 8月25日のレイズ戦以来となる本拠地デーゲーム。記録的熱波で開始時の気温は40度に達し、ベンチ内にはミスト付きの冷風機が初めて導入された。 昨年5月14日の初対決で3打数無安打2三振に封じられた右腕バイビーとの再戦。初回の打席は4球連続見送ってカウント3―1としたあと、真ん中スライダーを空振りし、6球目、内寄りスライダーを打ち上げ左飛に倒れた。 三回2死の打席は中前打。フルカウントから8球目の角高めスライダーを詰まらせながらもセンターへ運び、自己最多記録を更新する161本目の安打を記録した。しかし、相手右腕のけん制動作に惑わされて一塁けん制死。5戦ぶり47個目の盗塁が期待されたが、悔しいプレーとなった。 本拠地がどよめいたのは1点リードの五回の打席だ。ワンボールから浮いたチェンジアップにバット一閃。右ポール際へ飛距離137メートルの打球を2階席上に掲げられた、ブルックリン時代に初めてワールドチャンピオンに輝いた1955年のプレートにブチ当てた。本拠地が騒然とする中、球審によるビデオ裁定をへて本塁打が確定した。シーズン101打点とし、21年の自己記録を更新した。 七回の打席は4番手右腕スミスに空振り三振。カウント1―2から156キロ直球にバットは空を切った。 1点を争う僅差の戦い。ドジャースは7月末のトレード期限直前に獲得した先発のフラハティが7回1/3を投げて4安打、無四球、6奪三振の快投。2投手の継投で付け入る隙を与えなかった。 残り19試合。大谷の年間ペースを52本塁打、52盗塁としており、前人未踏の「50-50」にまた一歩前進した。