マリナーズ、サービス監督とデハート打撃コーチを電撃解任 後任は元捕手ウィルソン氏 直近10戦1勝9敗首位陥落 ドジャース3タテ引導
米大リーグ、マリナーズは22日(日本時間23日)、スコット・サービス監督を解任し、元捕手でイチローや佐々木らのチームメートだったダン・ウィルソン氏が新たに監督に就任したと発表した。チームはこの日、試合がなく、ウィルソン新監督はあす23日に本拠地で行われるジャイアンツ戦から指揮を執る。 サービス監督は15年10月にマリナーズ第20代監督に就任。9年目の今季はここまで64勝64敗で、ア・リーグ西地区2位につけていた。首位アストロズとは5ゲーム差でプレーオフ進出の可能性を残しているが、11日の時点で首位に立ちながら直近10試合は1勝9敗と大失速していた。前カードの対戦相手、大谷翔平選手所属のドジャースとの3連戦でスイープされ、引導を渡される格好となった。 サービス監督の通算戦績は1322戦680勝642敗。22年に地区2位の90勝72敗を挙げ、01年以来、21年ぶりにプレーオフに進出し、ブルージェイズとのワイルドカード・シリーズを勝ち抜いたが、アストロズとの地区シリーズで3連敗した。9シーズンで6度、勝率5割以上をマークしたが、プレーオフ進出は1度だけ。1977年の創設以来、メジャー30球団で唯一、ワールドシリーズに進んでいない現状を打破することはできなかった。 球団が発表したリリースの中でジェリー・ディポトGMはサービス監督に感謝。ウィルソン新監督については現役引退後も球団に尽力してきたことを記し、「残り6週間、チームを率いて前進すべく、すばらしい働きをしてくれると確信している」と大きな期待を寄せた。