「孤独のグルメ」原作者 楳図かずおさんを追悼「吉祥寺の街が淋しくなる」20歳の頃の思い出つづる
「漂流教室」「まことちゃん」などで独自の作風を築いた漫画家の楳図かずお(本名・楳図一雄=うめず・かずお)さんが10月28日、死去した。88歳。漫画家の久住昌之氏(66)が5日、自身のX(旧ツイッター)を更新。楳図さんを追悼した。 【写真】久住昌之氏が描いた楳図かずおさん 訃報を受け、久住氏は「ボクが描いた楳図さんの絵です。吉祥寺の街がまた少し淋しくなる。20歳頃、楳図さんの『まことちゃんバンド』の一員でした。合掌」と悼んだ。 2021年6月には「20歳の頃『まことちゃんバンド』に2年間ほど入っていて、先生とよく行動を共にしていました」と投稿していた久住氏。「新幹線(グリーン車)に乗ったのも、ホテル(高層)に泊まったのも、イタリアン(高級)を食べたのも、漫画家の仕事場に行ったのも、全部その時が初。まさか自分が漫画家になるとは」と振り返っていた。 楳図さんは1936年9月生まれ、和歌山県出身。1955年に貸本漫画家として活動を始め、「週刊少年サンデー」などに作品を発表。55年に「森の兄妹」でプロ漫画家デビューを果たした。代表作は「漂流教室」「まことちゃん」など。ホラー、SF、ギャグと幅広い分野で漫画文化へ貢献した。