米FRB、0.25%利上げ 金利22年ぶりの高水準
【ワシントン共同】米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は26日、金融政策を協議する連邦公開市場委員会(FOMC)で、主要政策金利を0.25%引き上げることを決めた。利上げは2会合ぶり。短期金利の指標フェデラルファンド(FF)レートの誘導目標は5.25~5.5%で、2001年以来、約22年ぶりの高水準となる。 FRBは声明で米国内の「経済活動は緩やかに拡大している」とし、これまでの景気判断をわずかに上方修正。パウエル議長は会合後の記者会見で「FRBのスタッフは、もはや景気後退を予測していない」と明らかにした。ただ、高金利は景気を冷やす効果があり、市場では景気後退に陥るとの見方もある。 6月の前回会合では11会合ぶりに金利を据え置いたが、物価上昇率が目標とする2%を上回る状態が続き、物価高抑制のため利上げが必要と判断した。 FRBは前回会合で年内に2回の利上げが必要になるとの見通しを示した。パウエル氏は今後の利上げについて「会合ごとに慎重に判断していく」と強調した。