総事業費6000億、大阪の新名所「グラングリーン」開業に吉村知事「次世代のために」
いよいよ9月6日に先行まちびらきがおこなわれる、JR大阪駅前の「グラングリーン大阪(うめきた2期地区開発プロジェクト)」。9月3日には記念式典がおこなわれ、大阪府知事の吉村洋文氏らが登壇した。 【写真】6日にいよいよ開業、目玉となる「うめきた公園」も公開 ■ 吉村府知事「ここから新しい価値観が生まれる」 総事業費が約6000億円という大規模開発が進行中の同エリア。先行まちびらきでは、全敷地のうち約4割がオープンし、北街区にある商業施設「グラングリーン大阪 ショップ&レストラン」や中核機能施設「JAM BASE」、ホテル「キャノピーby ヒルトン大阪梅田」などの新施設がお披露目となる。 なかでも注目されているのが、地区面積約9ヘクタールのうち、およそ半分を占める「うめきた公園」だ。 大阪は全国でも特に緑が少ないといわれる街ということもあり、「公園の中にまちをつくる」という考えを強く意識。そのためエリア全体も、まず緑を全敷地に敷き、その上に建物を建てていくという造りとなっている。さらに、公園には近隣の在来種である木を多く植え、「近隣の動植物にとって優しい公園」として生物多様性にも配慮しているという。 記念式典に登壇した吉村洋文大阪府知事は、「関わったすべての方々に感謝を申し上げたい」と挨拶しつつ、後ろの公園を見渡し「ここが梅田です。10年前は貨物ヤードでした。そこが生まれ変わり、新しい梅田の顔になります。都心のど真んなかに、本物の緑が登場します。ここに立ったとき、本当にすごいなぁと」と感慨深い様子をみせた。 そして「『緑とイノベーションの融合拠点』として、ここから新しい経済や価値観が生まれます。もっと個性豊かな街に、次世代のために、みなさんと一緒にこの新しい大阪のシンボルを盛り上げていきたいと思います」と意気込んだ。 9月6日の先行まちびらきでは、うめきた公園にくわえ、ホームセンターコーナンによる新業態「gardens umekita」や「TULLY'S COFFEE・有隣堂」をはじめとした19店舗がオープンする。 取材・文/つちだ四郎