追随提訴あり?いや棄却?元ロッテ・ボルシンガーの「アストロズのサイン盗みで人生壊された」34億円提訴が全米に波紋
MLB情報サイトのトレードルーマーは、この訴訟により、さらなるサイン盗みの詳細な事実が明らかになる可能性があると指摘した。 「ボルシンガーの弁護士は書類請求や、カギとなる人物の宣誓証言を通して調査する上で興味深い質疑を行うことができるだろう。ボルシンガーと当時対戦した現在アストロズのレギュラー選手であるアレックス・ブレグマンと、ユーリ・グリエル、引退したスター選手のカルロス・ベルトランやブライアン・マッキャン、他チームに移った4選手は、この訴訟に密接につながりがあることは確かだろう」と、今後の展開を予想した。 「野球ファン以外の陪審員にこの訴訟を議論してもらうことを考えると、さらに興味深くなる。ボルシンガーのメジャーにおける内容の薄い投球成績はどうだろうか。もしくは(8月4日の登板前に)シーズン中に彼がブルージェイズに2度降格をさせられている事実は?出場試合数、球の回転数、ロスター枠40人、スカウティングレポート、セプテンバーコールアップ、リーグの最低保証年俸など、すべてが陪審員の精査で明かされるかもしれない」と、ボルシンガーにマイナス要素があることも示唆した。 また「何も出ないまま、この問題が消え去る可能性も高いだろう。事実に見合う法的な要求かどうかを判断することが難しいため、棄却される可能性もある。もしボルシンガー側がハードルを乗り越えて(裁判まで)たどり着けば、アストロズは、示談解決を図るかもしれない」と、難しい裁判になることを示唆。さらに「野球界がこの問題を公の裁判で見たくはないことは明らかだ。裁判にはならないかもしれない」と、単なる打ち上げ花火で終わる可能性が高いというネガティブな見解を示した。 いずれにしろボルシンガーの提訴は大きな問題提起になった。 ボルシンガーは2018年からロッテでプレー、1年目は13勝2敗、防御率3.06と活躍したが、昨年は4勝6敗、防御率4.63と低迷して戦力外となっている。