放課後児童クラブ、支援員8人のはずが2~3人しかいない…人件費など水増し550万円詐取疑いで告訴
大分県中津市は2日、放課後児童健全育成事業所の運営を委託していた一般社団法人の代表理事と理事が、委託料を過大に請求して市から約550万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で県警中津署に告訴したと発表した。同署が捜査している。 【写真】大分県警察本部
市によると、同法人は市の委託を受け、2018年度から児童クラブを運営。21年度の収支精算書の人件費などを水増しして1070万4600円を請求し、差額の549万5158円をだまし取ったとしている。
18~20、22、23年度分については、実質的な費用が不明なため、不正の有無が判断できないという。
昨年2月頃、8人のはずの支援員が2、3人だったことにクラブを訪れた市職員が気付いた。2人は市の監査に「書類が見つからない」などとして非協力的だったため、今年2月に告訴していた。
市は今年3月末で委託契約を終了し、クラブを廃止した。