土生瑞穂が「櫻坂46」卒業後、ソロでは初の表紙&巻頭グラビアに登場!「『自分のカッコいい背中を見せられるように』という気持ちを込めました」
■いつか◯◯もプロデュースしてみたい ――ソロ活動を始める前、グループ時代の話になりますが、卒業セレモニーで「メンバーから花を受け取る」ではなく、土生さんがひとりひとりに花を配っていたのが印象的でした。 土生 実はあれ、かなりこだわりがあったんですよ。何かを与えてもらうより「私が与えられる人でありたい」って考えでずっとやってきたので。最後にお花とメッセージを渡して、自分はもう何も持っていない状態で次に向かいたいなって思って。 ――そんなポリシーがあったんですね。今年、ソロアーティストとして活動を始めたときは、驚いたファンも多かったんじゃないですか? 土生 そうですね、びっくりしていました。ファッション誌で撮影していただくことも多かったので、「やっぱりモデルさんとかで生きていくのかなと思ってた」って声も多かったです。 ――卒業後も音楽活動を続けていく坂道シリーズのOGは珍しいですし、土生さんの場合は作詞まで手がけていますね。 土生 今年リリースしたミニアルバムは全曲書きました! 本当は1曲だけの予定だったんですけど、やり始めたら「全部最後までやりたい」と思ってしまって(笑)。作詞期間は大変でしたけど......例えば「今日、私は何を思ったんだろう」とか、頭の中をメモするようにもなって。自分と向き合う時間が増えて良かったなと思います。 ――自分自身を見つめてきた中で、ソロになって変わったことってありました? 土生 もっとさらけ出していいんだなと思うようになりました。 ――さらけ出す? 土生 今までの私は完璧主義というか、「現場でどう思った」とか、「こんな思いを込めた」みたいな話はせず、作品そのものを見せたいって思っていたんです。でも、自分で詞を書いて、ファンの人の反応を見ていたら、皆さんは「どんな出来事が歌詞に表れていて、何を思って書いたのか」とかを知りたいんだなって。 ――なるほど。 土生 ソロではなく「グループの一員」だったからこそ語らなかった部分もあると思うんですけど、もっとファンの方と共有していきたいなと思ったんです。 ――いい気づきですね。ちなみに、プライベートで変わったことは? 土生 お酒を飲む機会が増えました。クラフトビールやクラフトジン、パッケージがかわいいものが多いのでインテリアとして飾っていたんですけど(笑)、飲んでみたらハマっちゃいました。いつかビールとかもプロデュースしてみたいって思いましたね。 ――おぉ。お酒まで? 土生 お酒自体、もともと好きなんですけど、グループ時代は「今じゃないな」と思ってあまり飲まないようにしていて。でも好きなものだからこそ、お仕事として触れてみたいって気持ちが強くなってきて。もっといろいろ飲んでみたいなって思います。ハブ酒はまだ飲んだことないんですけどね。 ――急に名前にちなんで(笑)。土生さんは今、やりたいことが多くてたまらない状態ですね。 土生 来月には舞台にも出させていただいて。そしてまだ秘密ですけど、来年からまた新しいことに挑戦するつもりで、今かなり練習しています(笑)。ソロ活動1年目、自分の中ではかなりいいスタートが切れたと思うので、今までの私を知っている方も、これからの方も、今後を楽しみにしていただきたいです。 ■土生瑞穂(Mizuho HABU)1997年7月7日生まれ 東京都出身身長172㎝ 血液型=A型◯昨年11月の櫻坂46卒業後、今年3月にソロアーティストとして活動開始。全編作詞を手がけたミニアルバム『Reboot』が発売中。11月1日(金)から舞台『鴨乃橋ロンの禁断推理』にウィンター・モリアーティ役で出演予定 取材・文/アオキユウ(short cut) 撮影/中村和孝