ユーロ圏総合PMI、前月から上昇の49.5-市場予想上回る
(ブルームバーグ): S&Pグローバルが16日に発表した12月のHCOB総合購買担当者指数(PMI)速報値は49.5と、前月の48.3から上昇した。サービス部門の伸びが予想以上だった。
PMIは景気拡大と後退の分かれ目とされる50の水準をわずかに下回ったが、アナリストらは、前月からほぼ変化なしと予測していた。
製造業の落ち込みは3年目に入り長引く一方、サービス業の指数が50を再び上回り、緩やかな回復への期待がなお残っていることを示している。
HCOB(ハンブルク商業銀行)のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は16日、「ユーロ圏の企業は、1年後の事業活動が現在よりも活発になるとみて、11月よりも自信をやや強めている」とコメントした。
しかし、欧州中央銀行(ECB)はユーロ圏の経済見通しを懸念しており、12日に6月以来4度目となる利下げを行った。ラガルド総裁は、経済の勢いが弱まり、米国のトランプ次期政権がもたらす可能性のある世界の貿易摩擦を理由に、引き続き下方リスクが強いとの見方を示した。ECBは、来年の経済成長見通しも1.3%から1.1%に引き下げた。
原題:Euro Zone’s Private-Sector Contraction Eases on Services Bounce(抜粋)
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Alexander Weber, Mark Schroers