なぜマッキンゼーは多くのCEOを輩出しているのか(海外)
「フォーチュン・グローバル500」の企業の経営陣には、マッキンゼー出身者が多い。 グーグルのスンダー・ピチャイや元メタのシェリル・サンドバーグなどだ。 マッキンゼーは「CEO工場」として知られるようになったが、過去には物議を醸すようなことを行ったこともある。 マッキンゼーが再び見出しを飾った。 ウォール・ストリート・ジャーナルは先日、アメリカ司法省がこの経営コンサルタント会社に対して、オピオイドを生産する企業への販売戦略アドバイスについて調査を行っていると報じた。 これまでも、エンロン(Enron)へのアドバイスやサウジアラビア政府の経済多角化支援など、「ビッグスリー」の一角を占めるこの企業は不審を抱かせてきた。 だが、同社について同様に知っておくべきことに、企業のリーダーとなる人材を育ててきた歴史がある。 フォーチュン誌は2023年、「フォーチュン・グローバル500」のうち、アルファベット(Alphabet)のスンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)を含めて17社のCEOがマッキンゼー出身だったと報じた。 その他、リバティメディアのジョン・マローン(John Malone)会長、メタの元COOであるシェリル・サンドバーグ(Sheryl Sandberg)、モルガンスタンレーの元CEOであるジェームス・ゴーマン(James Gorman)、ルイヴィトンの幹部であるデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)らはマッキンゼー出身者だ。アメリカ運輸省長官のピート・ブティジェッジ(Pete Buttigieg)、上院議員のトム・コットン(Tom Cotton)も同社で働いていたことがある。 2023年、リーダーシップを専門とするグラハム・ワード(Graham Ward)教授は、マッキンゼーは従業員に優れた分析スキルを教え、学習や能力開発プログラムに多額の費用をかけることで、「CEO工場」というステータスを獲得してきたとフィナンシャル・ニュースに語った。 「マッキンゼーのパートナーは3つのメリットがある。彼らは分析力が高く、さまざまな状況で顧客サービスチームにパラシュート降下することで幅広い業界をカバーし、学習と能力開発に多額の社内投資を行っている」と、ゴールドマンサックスの元欧州株式部門の責任者で現在はフランスのINSEADビジネススクールで働くワードは語った。
George Glover