『アンメット』バイプレイヤー小市慢太郎の名演に涙 記憶を取り戻したミヤビの決断は?
杉咲花、若葉竜也ら俳優陣の深まるケミストリー
記憶障害からのミヤビの回復を中心に据える『アンメット』で、もう一つの軸が主治医の大迫(井浦新)と関東医大が企てる病院間の駆け引きだ。ミヤビをめぐって微妙な関係の綾野(岡山天音)と婚約者の麻衣(生田絵梨花)の葛藤に、近距離から踏み込んだのが第7話だった。ヘビ、カエルに続いてワニ肉をほおばる西島(酒向芳)から、麻衣は綾野病院を傘下に収める理由を聞く。麻衣との政略結婚を進める綾野は、実家で、麻衣の意外な一面を知ることになった。あらかじめ決められた結婚と病院経営に、ミヤビの失われた記憶はどう関わってくるのか。 治療に絶対的な正解はないかもしれない。けれども、記憶を取り戻しつつあることで日々の変化を感じられるようになったと話すミヤビは、三瓶の治療方針を受け入れることにした。「頼っていいですか?」と聞かれた三瓶の目は潤んでいるように見えたが、すぐに冷静さを取り戻し「一緒に戦いましょう」と答えた。二人の関係性の深まりだけでなく、俳優陣のケミストリーは劇中で大いに発揮されており、手術室での星前(千葉雄大)や成増(野呂佳代)の会話だけでも十分にお釣りがくる。 加えて、カフェ店員として登場した今泉力哉監督が“抹茶パウダー入れすぎ事件”の主犯であると発覚した瞬間、ネットの盛り上がりは最高潮に達した。
石河コウヘイ