2024年アニメ映画のド本命は? 「興収100億」のラインを超えそうな作品を予想
2作連続100億超えに期待がかかる“GWの風物詩”
大ヒットを連発する『名探偵コナン』の劇場版シリーズだが、興収100億円超えを果たしたのは、2023年に公開された第26作『黒鉄の魚影』が初めてだった。今年は4月12日から第27作『100万ドルの五稜星(みちしるべ)』の公開が始まる予定だが、昨年の勢いを受け継いで興収を伸ばせるだろうか。 同作の劇場版が人気を集める理由としては、まれに原作を絡めた物語が描かれることが挙げられるだろう。その最たる例となっているのが、2014年に公開された第18作『異次元の狙撃手(スナイパー)』だ。同作では生死不明状態だった赤井秀一の生存が、原作に先んじて描写されるサプライズが用意されていた。 また第20作『純黒の悪夢(ナイトメア)』では、宿敵である「黒ずくめの組織」が本格的に関与した上、FBIとの対峙も描かれたことが話題に。原作やTVアニメは追っていないものの、劇場アニメの展開は気になる……という人も多いのではないだろうか。 そんななか、次回作の『100万ドルの五稜星』では、怪盗キッドと服部平次がキーパーソンとなる模様。予告映像では、キッドの素顔が平次の前で晒される様子があったり、平次と遠山和葉の急接近を匂わせる展開があったりと、気になる要素のオンパレードとなっている。 とくに平次と和葉の煮え切らない関係は、長年ファンをヤキモキさせてきた。もし同作で進展することがあれば、大きな話題を呼ぶことだろう。ある意味、2人の恋が2作連続の興収100億円を呼び込む“みちしるべ”になるのかもしれない。 今回取り上げた3作以外にも、11年ぶりの本編続編となる『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』や、『チェンソーマン』の藤本タツキが原作を手掛けた『ルックバック』の劇場アニメなど、2024年には数々の話題作が控えている。1つでも多くのメガヒットが生まれることを期待したいところだ。
キットゥン希美