【看護師解説】感染症を予防する具体的方法は? 取り入れたい生活習慣とは?
気温が不安定な時期などは体調を崩す人が増えますが、中でも感染症は予期せず罹患してしまい、日常生活に大きな影響を与えることがあります。 特に感染症(インフルエンザなど)は流行を伴うので、十分な対策が必要です。そこで、生活の中で取り入れやすい感染症の具体的な予防方法について、看護師の安部さんに解説していただきました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
気を付けるべき主な感染症にはどんなものがある?
編集部: 感染症は何に気を付けたらいいですか? 安部さん: なじみが深い新型コロナ感染症やインフルエンザのようなウイルスによるものは気を付けましょう。また、風邪もほとんどがウイルスによると考えられ、原因となるウイルスは200種類以上あるといわれています。 毎年インフルエンザのワクチンの接種が必要であることや、何度も風邪をひくことがあるのはそのためです。ほかにも、ウイルスが原因で起こるものとしてノロウイルスがよく知られています。 編集部: ノロウイルスに感染するとどうなりますか? 安部さん: ノロウイルスは、加熱が不十分な食品の摂取や、調理時の人や器具を介して感染しおう吐や下痢などの胃腸炎をおこすものです。軽症で済む人もいますが、子どもや高齢者では重症化することがあり、吐いたもので喉を詰まらせ死亡した例もあります。 編集部: ほかに気を付ける感染症はありますか? 安部さん: 麻疹(はしか)、風疹、水痘などのウイルス感染症は子どもが罹る感染症のイメージがあるかもしれませんが、大人でも注意してください。中でも風疹は妊婦が感染すると胎児に影響し、難聴、先天性心疾患、白内障などを引き起こします。 出産を控えた女性だけでなく、周囲の男性も予防接種を受けた方がいいでしょう。また、結核症、梅毒など昔の病気と考えられていた感染症も増加しているので、正しい情報を厚生労働省のホームページで確認してください。