「これはやばい!南海トラフだと」愛媛・高知で震度6弱…切迫した避難行動から浮かび上がる教訓と課題
すぐ来る津波…揺れている最中に避難はできるのか?
東京大学名誉教授の笠原順三氏は、南海トラフ地震の脅威をこう語る。 東京大学・笠原順三名誉教授: 震源域を見ますと、これは陸地ぐらいのところまで近寄ってるんですね。そういうところから津波が出るから2、3分で到達する可能性があると。 南海トラフ地震は震源域が陸に近いため、高知県の一部では最短3分で津波が到達。和歌山県や静岡県の一部ではわずか2分で来るという想定だ。 しかも… 東京大学・笠原順三名誉教授: 震度7に到達する所もありますけど、それが3分ぐらい続いて、もっと揺れてるっていう可能性がありますね 最悪の場合、震度7の揺れが3分ほど続く恐れもあるというのだ。そんな揺れが続く状況下で避難は可能なのだろうか? 東京消防庁の池袋防災館で震度7の揺れを体験してみた。 Mr.サンデー取材班: 震度7を体験します。お願いします。 南海トラフ地震では最大震度7の揺れが3分ほども続くと予想されているが、地域によっては津波到達までわずか2、3分しかない Mr.サンデー取材班: かなり(揺れが)強いですね。机をつかんでいないと体が持って行かれそうです。とてもじゃないですけどこれで立って逃げるとかそういったことは…(困難)現状耐えるしかないという状況です。 検証のため特別な許可を得て1分30秒の震度7体験だったが、揺れが続く中で避難するのはかなり困難だと感じた。 もし「3分続く震度7の揺れ」と「2分で来る津波」が同じ地域を襲った場合、私たちに身を守る術はあるのだろうか…
すぐ来る津波に備える堤防や避難タワー
愛媛県では、津波による浸水を遅らせることで、避難する時間を稼ごうと、堤防を高くする整備を進めているという。 また、最大34.4mの津波が想定されている高知県黒潮町では、6か所に津波避難タワーが建てられた。 黒潮町役場 情報防災課・村越淳課長: この辺の方が自然高台までの避難が津波が来るまでに間に合わないということで、この場所に避難タワーを作って、近くの方がタワーに行っていただくということで建設しています 各地で懸命な対策が進められているが、南海トラフ地震の危機は今、どれほど差し迫っているのだろうか。 (Mr.サンデー 4月21日放送より)
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