下田で「世界文化祭」 デジタルノマドと地域住民が異文化交流
下田に滞在するデジタルノマド、下田高校生、地元企業が協力して企画運営する「世界文化祭2024」が11月16日、大型倉庫を利用したコミュニティースペース「WITH A TREE」(下田市西本郷)で開かれた。(伊豆下田経済新聞) 【写真】英語と日本語が入り交じる来場者たちが記入したメッセージボード(関連画像9枚) パソコン1台で世界中を旅しながら仕事をする「デジタルノマド」が地域住民と交流しながら下田に滞在する月間プログラム「TADAIMA SHIMODA」のメインイベントとして開かれた同イベント。当日は海外からのデジタルノマド約20人を含む約200人が参加した。 会場では海外ノマドたちが、ブルガリアのチーズや野菜・卵を混ぜた「ミッシュマッシュ」、コロンビアのトウモロコシの粉で作ったパン「チーズアレパス」など自国の料理を提供。来場者は初めての外国料理を味わった。下田高校生活科学部が開発した米を使ったスイーツ「コメットボール」や下田のコーヒー豆専門店「アノヒノコーヒー」のコーヒーも人気を集めた。 体験コーナーでは、ステンドグラス作りや下田高校茶道部による茶道体験が行われ、海外ノマドから地元の子どもたちまで多くの人でにぎわった。 午前中には地域各所に自主的に図書スペースを設ける「こども図書館」が英語と日本語での絵本読み聞かせを行い、「こどもディスコ」も開催。午後には市内の立ち食いすし店「寿(す)しらぼ三〇二(みまつ)」によるすし握り体験や、地元生産者と海外ノマドとのトークセッションも行われた。 ブルガリアから来日したステファン・ミハイロブさんは「下田には何度も来ている。景色が美しく、人々も優しいのでとても気に入っている」と話す。イベントに参加した高校生からは「英語が得意でなくても、何とかコミュニケーションが取れてうれしい。とてもいい経験になった」などの感想が聞かれた。 「TADAIMA SHIMODA」を企画運営するPR会社「ELENTO」(西本郷)の塚田絵玲奈代表は「このイベントを通じてさまざまな国や職業の人と交流し、若い人たちが自分の夢に挑戦するきっかけをつかんでほしい」と思いを語る。 下田市内から子どもを連れて参加した母親は「下田では珍しいイベントで、とても楽しかった。海外の人たちと交流でき、子どもにもいい刺激になった」と話した。
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