「ハンバーグのまち」目指し議論 購入額日本一の浜松でシンポジウム
浜松市の洋食店が中心となって設立した「浜松ハンバーグ食文化推進会」がこのほど、第1回浜松ハンバーグシンポジウムを中央区で開いた。2023年総務省家計調査でハンバーグの購入額が全国1位となった浜松市。市職員や食品会社社員ら約15人が「ハンバーグのまち」に発展するために議論した。 「洋食屋みさくぼ」代表で推進会の斎藤清治会長(47)が、中央区千歳町の洋食店「キッチントム」が1953年の創業当時に提供していた「メンチボール」(当時のハンバーグの呼び名)を再現した。牛肉が高価だった時代に牛と豚を7対3の割合で配合した商品は評判となり、地域に洋食店が増えるきっかけになったという。参加者は地元の鳥居食品のソースをかけるなどして試食した。 復刻させたハンバーグのレシピは市内飲食店に提供し、情報共有しながら新商品の開発に生かす。斎藤会長は「ご当地性の高いメニューを考案しながら、ハンバーグを通して浜松の魅力を発信していきたい」と抱負を語った。
静岡新聞社