ソフトバンク・大津、なにくそ根性で5勝「8回は気合。強い気持ちで全力でいった」 プロ最長8回を1失点
◇パ・リーグ ソフトバンク3ー1ロッテ(2024年6月22日 みずほペイペイD) ソフトバンクの大津が、なにくそ根性で雪辱した。プロ最長8回を1失点に抑えて5勝目。115球と9奪三振はいずれも自己最多だった。 「もう8回は気合です。強い気持ちで一人一人、全力でいった。三振が欲しいところで取れたし気持ち込めて抑えられました」 前回12日のヤクルト戦では、いずれも先発転向後ワーストとなる5回9安打7失点の乱調だった。小久保監督からは海野とのバッテリーの消極的と取れる配球、倉野投手コーチ兼ヘッドコーディネーターにはマウンドでのメンタル面などを指摘された。「気持ちが出てないと思われるような損だけはしたくない」と失点を初回の1点に抑える。1―1の同点で続投した8回は3者連続で空振り三振に仕留め、直後の勝ち越しを呼び込んだ。 8回は松本裕が準備していたが、首脳陣は右腕の今後を見据えて続投を決断した。内容次第では先発ローテーションから外れる可能性もあったが、申し分のない内容だった。守備でも4回無死一、二塁でバントの打球を素早く処理し、併殺でピンチを脱した。「本当に狙い通りにできて良かった」とフィールディングでも魅せた。 小久保監督は「同点までは大津でいかせようと決めていた。8回の姿、良かったですね」と絶賛した。内に秘めていた闘志をさらけ出しての好投。大津は次回登板へ向けて「次は完投、完封。そこだと思う」とさらなる成長を期していた。