失点直後に交代出場の2年生FW宮本が決勝点!帝京が開幕戦を制し、17年ぶりの選手権1勝!
[12.28 選手権開幕戦 帝京高 2-1 京都橘高 国立] 帝京が17年ぶりの選手権1勝! 28日、第103回全国高校サッカー選手権が東京・国立競技場で開幕した。開幕戦で帝京高(東京B)と京都橘高(京都)が激突。帝京が2-1で勝ち、2007年度大会以来の選手権勝利を果たした。 【写真】なでしこDF北川ひかるが母と韓国旅行「とてつもなく美人」「モデル?」「アップ、めちゃカワ」 選手権優勝6回の名門・帝京は、15年ぶりに選手権復帰。先発GKは大橋藍(3年)、DFラインは右SB大舘琉史朗(3年)、U-18日本代表CB田所莉旺(3年)、CB畑中叶空(3年)、左SBラビーニ未蘭(3年)。中盤は砂押大翔主将(3年)と永田煌(3年)のダブルボランチで右SH安藤光大(3年)、左SH堀江真広(3年)、トップ下が杉岡侑樹(2年)、そして1トップをFW森田晃(3年)が務めた。 一方、2012年度大会準優勝の京都橘は2年連続の選手権出場。GK平誠都(2年)、右SB増井那月(3年)、CB上田慶輔(3年)、CB宮地陸翔主将(3年、U-17日本高校選抜)、左SB桐原惺琉(3年)、中盤はMF執行隼真(3年)と新谷杏士(3年)のダブルボランチ、右SH谷田伎倖杜(3年)、左SH河村頼輝(2年)、前線はMF吉野歩夢(3年)、伊藤湊太(2年)が2トップを組んだ。 立ち上がりは京都橘が新谷のロングスローや執行のCKでゴールへ迫る。だが、帝京は4分、右からボールを運んだ森田が左の堀江へラストパス。堀江の右足シュートはGK平に阻まれたものの、左CKを獲得する。このCKを堀江が右足で入れ、ファーのラビーニが頭で叩きつける。このボールが1バウンドして逆サイドのネットへ吸い込まれた。 先制された京都橘は宮地のサイドチェンジなど対角のボールを活用。縦へ仕掛けた右SB増井がCKを獲得する。13分には右CKのこぼれを宮地が右足シュート。22分には宮地のループパスに伊藤が反応したが、帝京GK大橋が飛び出してストップした。 帝京はボールを保持するものの、京都橘のコンパクトな守りの前になかなか前進することができていなかった。それでも、前半半ば以降は帝京らしい距離感の良いパスワーク。そして、右の大舘が2本、3本とクロスを上げ切っていた。24分には縦パスで森田が抜け出したが、シュートは京都橘GK平が阻止。京都橘もFW伊藤が鋭いドリブルでPAへ侵入するが、帝京はCB畑中がカバーして得点を許さない。 帝京は後半も永田や砂押、杉岡が上手さを発揮し、チャンスに繋がるようなドリブル、パス。最前線の森田へのロングボールも入れながら相手にプレッシャーをかける。一方、京都橘は相手DFラインの駆け引きの上手さにオフサイド数が増加。それでも11分、左サイドを崩して伊藤がシュートを打ち切るが、帝京GK大橋が再び立ちはだかった。 後半12分、帝京は堀江をFW宮本周征(2年)へ、京都橘は谷田をFW高橋優(3年)へ交代した。帝京は直後に宮本がチャンスを迎えるなど追加点を狙い、24分にはMF大屋雅治(3年)とMF加賀屋翼(2年)を同時投入。だが、終盤は相手の攻撃を跳ね返し、ボールを拾って前に出ていた京都橘がより攻勢を強める。 そして、存在感のある動きを見せた伊藤や右サイドから繰り返し攻め上がる増井が決定的なシュート。帝京は畑中や田所が相手のビッグチャンスを防いでいたが、タフに戦う京都橘が33分に追いつく。左ショートコーナーから執行の右足クロスを桐原が頭で決めて1-1とした。だが、帝京は直後の35分、中盤でボールを奪った砂押が絶妙なループパス。これを森田が左へ繋ぐとフリーの宮本が右足シュートを右隅へ流し込んだ。 この後、帝京はFW土屋裕豊(3年)を投入。諦めずに反撃する京都橘は終了間際にチャンスを迎えたが、執行の右足シュートがクロスバーを叩いてしまう。伝統の勝負強さを発揮した帝京が2-1で勝利。伝統校・帝京がかつて数々のドラマを演じてきた国立で、開幕白星を勝ち取った。