ぶり求め観光客どっと 氷見の飲食25施設がフェア 寒ぶり宣言受け、県内外から
●「食べて応援」 25年2月末まで 氷見市内の飲食店が自慢のブリ料理を提供する第13回ひみぶりフェアは1日、市内の民宿や旅館、割烹料理店、居酒屋など25施設で始まった。先月20日に「ひみ寒ぶり宣言」が出されたこともあり、初日から富山県内外の観光客が訪れ、能登半島地震からの復興を後押しするにぎわいとなった。 観光施設のひみ番屋街にある、魚のレストラン番屋亭には、県内外から多くの観光客が訪れ、刺し身やしゃぶしゃぶ、ブリ大根、かまの塩焼きなどが一度で味わえる会席料理を堪能した。山梨県から親戚24人で観光に訪れた会社員の小林秀策さん(33)は「身が引き締まっている旬のブリはおいしい。感想を地元で話すことで、氷見の応援につなげたい」と話した。 番屋街を運営する氷見まちづくりによると、番屋亭の予約は増え続けており、12月中旬~1月にかけて週末は既に満席だという。尾町和広事業部長は元日の地震の際に予約を断った観光客から再度予約が入ってきているとし、「食べて応援すると言ってもらえて感謝しかない。実際に訪れることで元気な氷見を見てほしい」と期待を込めた。 フェアは市や市観光協会などでつくる実行委員会が主催し、来年2月末までを予定する。期間中、参加店でブリ料理を注文した人を対象に、抽選で食事券が当たるキャンペーンも実施されている。