『成瀬は天下を取りにいく』の宮島未奈 初の長編小説は「爆走型ヒロイン」が活躍する『婚活マエストロ』[文芸書ベストセラー]
11月06日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『架空犯』が獲得した。 第2位は『気の毒ばたらき きたきた捕物帖(三)』。第3位は『婚活マエストロ』となった。 3位に初登場の『婚活マエストロ』は今週も6位にランクインしている『成瀬は天下を取りにいく』(新潮社)の著者・宮島未奈さんの新著。40歳のさえないライター・猪名川健人が婚活会社の紹介記事を頼まれ婚活パーティーに赴き、司会の女性・鏡原奈緒子と出会う。場違いなほどの美女である鏡原は〈婚活マエストロ〉と呼ばれる業界の有名人だった。二人を中心に現代の婚活事情や結婚をめぐる人生の機微が爽やかに描かれる。宮島さんは2023年3月に発表した『成瀬は天下を取りにいく』でデビュー。同作は独自の価値観を持つヒロイン・成瀬を主人公とした連作青春短編小説で、2024年本屋大賞を受賞した。24年1月に続編『成瀬は信じた道をいく』を刊行。シリーズ累計で55万部を突破している。今作は初の長編小説で「最高の主人公」と言われた成瀬に続き、今作の鏡原も「爆走型ヒロイン」と紹介されている。
1位『架空犯』東野圭吾[著](幻冬舎) 『白鳥とコウモリ』の世界再び――シリーズ最新作「まるで幽霊を追いかけているようだ」焼け落ちた屋敷から見つかったのは、都議会議員と元女優夫婦の遺体だった。華やかな人生を送ってきた二人に何が起きたのか。「誰にでも青春があった。被害者にも犯人にも、そして刑事にもーー。」(幻冬舎ウェブサイトより)
2位『気の毒ばたらき きたきた捕物帖(三)』宮部みゆき[著](PHP研究所) 千吉親分の文庫屋が火事になった。現場に駆け付けた北一が見たものは。謎解き×怪異×人情が味わえる、人気の捕物帖シリーズ第三弾! (PHP研究所ウェブサイトより) 3位『婚活マエストロ』宮島未奈[著](文藝春秋) 本屋大賞受賞『成瀬は天下を取りにいく』を超える、爆走型ヒロインが誕生! (文藝春秋ウェブサイトより) 4位『口に関するアンケート』背筋[著](ポプラ社) 5位『恋とか愛とかやさしさなら』一穂ミチ[著](小学館) 6位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈[著](新潮社) 7位『Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 Side Stories』之貫紀[著](KADOKAWA) 8位『二人一組になってください』木爾チレン[著](双葉社) 9位『小鳥とリムジン』小川糸[著](ポプラ社) 10位『新装版 京都 ものがたりの道』彬子女王[著](毎日新聞出版) 〈文芸書ランキング 11月06日トーハン調べ〉 協力:新潮社 Book Bang編集部 Book Bang編集部 新潮社
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