「終わってみると、ちょっと複雑」水戸FW安藤瑞季が秋葉前監督への“恩返し弾”に本音。鮮烈ヘッドでチーム最多9点目「成長させてもらった」
「濱さんも喜んでくれたのかな」
[J2第42節]水戸 1-1 清水/11月12日/ケーズデンキスタジアム水戸 水戸ホーリーホックは11月12日、J2第42節で清水エスパルスと対戦し、1-1で引き分けた。相手のJ1自動昇格を阻止した一戦で、先制弾を決めたのがFW安藤瑞季だった。 【動画】「オフ・ザ・ボールの動きにも感謝」水戸FW安藤瑞季の先制弾! 優勢だった前半から一転、後半は相手に押し込まれるなか、0-0で迎えた62分だ。MF杉浦文哉が相手DFのパスをカットすると、狙いすましたクロスを入れる。これに反応した安藤がヘディングシュートでネットを揺らした。 安藤は仲間からのサポートを強調して、自身のゴールを振り返った。 「チャンスが来ると思っていて、あの場面では文哉が相手から上手くボールをカットした時、(小原)基樹が良いところに走ってくれて、僕にスペースを空けてくれていました。そこに良いボールが来て、あとは気持ちで流し込むだけでした。文哉にはもちろん、基樹のオフ・ザ・ボールの動きにも感謝したいです」 恩師に成長を見せる得点でもあった。清水の秋葉忠宏監督は、昨年までの3年間、水戸で指揮を執っていた。その間、安藤は2シーズン、共闘した。試合中は得点と勝利だけを考えていたと振り返る24歳ストライカーは、“恩返し弾”について、正直な気持ちを明かした。 「試合が終わってみて考えると、ちょっと複雑やなっていう。本当、お世話になった監督なので。試合には私情を挟まないですけど、終わってみたら、秋さんも今年、監督になって大変やったと思うし、なんか複雑だなという。少し、そういう気持ちはあります」 そして、秋葉体制ではヘッドコーチを務め、今季から指揮官に昇格した濱崎芳己監督との関係も含めて、こう語った。 「秋さんとサッカーをやれて、成長させてもらって、濱さんは試合前に『足振れ、点取れ』と言ってくれた。一緒にやっていた監督とコーチ、2人で僕のことを見てくれていたので。濱さんの『やってこい』という思いも形にできて、僕も嬉しかったですし、濱さんも喜んでくれたはずです」 安藤は、チーム最多の9点目を挙げ、2023年シーズンを終えた。 取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
【関連記事】
- 「走れない闘えない努力もしない口先だけは立派な史上最低イレブン」刺激的な横断幕と大ブーイング。異様な雰囲気に包まれた大宮アルディージャの最終戦セレモニー
- オフサイド? オンサイド? ヴィッセル大迫勇也の決勝弾が議論呼ぶ。「ラインから出てるように見える」「蹴った瞬間にどうだったか」などの声
- 「自分を含めて心が弱い」自動昇格のチャンス→4位フィニッシュ...エスパ指揮官が痛恨ドローに奮起「勝者のメンタリティをもっと植え付けろということ」
- 神戸、首位堅持。2位横浜と勝点2差。次節には優勝の可能性も、エース大迫勇也は「自分たちにフォーカスして頑張りたい」
- 「最後の最後で大逆転5位って」「劇的すぎる」山形デラトーレ、PO進出に導く勝ち越し弾に脚光!「ホントシュート上手いな」