バーレーンテスト2日目はC4装着サインツが唯一1分29秒台で最速…各マシンがC3でプログラムを遂行、勢力図は3日目に露呈か|F1
現地時間22日、バーレーンでプレシーズンテストの2日目が行われた。 午前スタートの前半4時間は、折り返しの2時間が過ぎたあたりでターン11手前の縁石にある金属製のフタが破損し、修復工事に入るために前半セッションは2時間50分経過時点で再開なしの打ち切りとなった。 【動画】テスト2日目の終盤、レースさながらの接近戦を展開し、火花が飛び散る そして後半は当初の4時間予定から、開始時間が1時間前倒しになって5時間にテスト時間が拡大された。 後半のセッション5時間が始まるも、各チームはあまりトラックへと出ず、消極的な立ち上がりとなる。前半40周走った角田裕毅は後半には出ず、僚友ダニエル・リカルドにスイッチしている。 各チームはそれぞれのテストプログラムを遂行する流れになる中、残り3時間を切ったあたりからカルロス・サインツがラップペースを上げてタイムを縮めていく。残り2時間半になるとC4タイヤを装着し1:29.921を叩き出した。これは前日マックス・フェルスタッペンが記録した1:31.344を1.423秒上回るラップとなる。 サインツが1分29秒台を出した一方でライバルチームはロングランなどのデータ収集に注力する流れとなり、1分31秒台よりタイムを縮めるドライバーは現れず。 最後は残り1時間を切り、3日目には後半に走れないドライバーもいることから、パフォーマンスラップを行うケースも出てきた。RBのダニエル・リカルドはC4を装着して1:31.361をマーク。その時点の5番手に浮上した。 その後ラップペースを上げるクルマも。だがC4で出したサインツのタイムに匹敵するマシンは現れず、300分の2日目後半セッションは終了となった。 結局サインツの出した1:29.921がトップで、2番手はC3を装着したセルジオ・ペレスの1:30.679。3番手ルイス・ハミルトン(C3)、4番手ランド・ノリス(C3)、5番手はC4装着のリカルドとなった。 前半のみ走行の角田裕毅はロングラン主体の走行プログラムだったこともあり、ベストタイムはC2を装着して8秒落ちとなる18番手だった。 メルセデスやアルピーヌは硬めのコンパウンドでロングランに注力する場面も多く、まだポテンシャルは不明瞭。各チームの力関係は、テスト最終日の3日目でより露呈されることになりそうだ。