選手会が過密日程を受けてストライキ敢行を示唆…PFAトップ「いかなる行動も考慮に入れなければならない段階に到達した」
プロフェッショナルフットボール選手協会(PFA)は、過密日程が続くのならばストライキを起こす可能性があると主張した。イギリス『BBC』が伝えている。 近年、プロフットボール界で問題になっている過密日程。これを受け、ジョゼップ・グアルディオラ監督やユルゲン・クロップ監督らトップクラブの指揮官は不満を口にし、さらに負傷者の増加によるパフォーマンスの低下などが危惧されている。 しかし、国際サッカー連盟(FIFA)は2025年夏より出場クラブ数を大幅に拡大した新フォーマットのクラブ・ワールドカップ開催を決定し、プレーする選手たちにとって大きな負担になることが予想されている。これを受け、先日には国際プロサッカー選手会(FIFPRO)や世界リーグ協会(WLA)はFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長に大会延期を求めるレターを送ったが、FIFAは日程変更の考えがないと回答したことも明らかになっていた。 選手の健康や幸福への影響が危惧される中、PFAの最高責任者であるマヘタ・モランゴ氏は、FIFPROの会議の中で「私たちは今、いかなる行動も考慮に入れなければならない段階に到達してしまった」と話し、現状への憂慮を続けた。 「イングランドの国内カレンダーはFIFAとUEFA(欧州サッカー連盟)のアクションによって変更せざるを得なくなった。しかし、これはトップ選手だけに影響を与えたわけではない。私たちは常にあらゆる外交的手段を取ろうとし、レターを送り、彼らからの回答を受け取ったが、残念ながら私たちには時間がない」 また、FIFPROのデイヴィッド・テリア氏は、今シーズンに行った現役選手に対する調査の結果、50%の選手がケガを押してプレーしている現状について「緊急事態だ。我々は危険な状況に陥っている。選手たちは限界を超えており、国際的なタイムテーブルはもう少しで溢れてしまう状況だ」と警鐘を鳴らした。