米高官、アサド政権崩壊後初のシリア入り 反体制派と協議へ
政権が崩壊したシリアをめぐり、米国務省の報道担当者は20日、リーフ国務次官補ら高官3人が首都ダマスカスに到着したと明らかにした。シリアの今後について、暫定政権を主導する過激派組織「シャーム解放機構」(HTS)の代表団らと協議するという。 【写真】シリアの首都ダマスカスで2024年12月20日、イスラム教の金曜礼拝に向かう人々と警備にあたる反体制派の戦闘員=ロイター 米メディアによると、米高官のシリア訪問は10年ぶり以上となり、米国が敵対していたアサド政権崩壊後は初めてとなる。 米国はHTSをテロ組織に指定している。HTSが中心の反体制派に民族・宗教上の少数派も含めた包摂的な政府の樹立を求めており、HTSなどの対応を注視している。 一方、HTS指導者のジャウラニ氏はテロ組織の指定解除を求めていて、こうしたことについても議論されるとみられる。(ワシントン=下司佳代子)
朝日新聞社