北九州・中学生殺傷事件逃走中の男 店を出るまでわずか十数秒 住民からは「公開手配」を求める声も【news23】
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北九州市で中学生2人が刺された事件。捜査関係者への取材で、男が現場の店を出るまでの時間が“わずか十数秒”だったことがわかりました。事件発生から4日。いまだ犯人の足どりなどがつかめない中、住民から「公開手配」を求める声も上がっています。(18日23時過ぎ news23より) 事件現場近くの小学校では、8日の朝も保護者が児童に付き添う姿が。 事件現場近くの小学校 校長 「近くで起きた事件ですので、心配しているご家庭も多いと思います」 中学3年の2人が男に刺され、中島咲彩さんが亡くなった事件。男は今も逃走を続けていて、普段賑わう公園も人の姿はありません。そんな中… 北九州市 武内和久市長 「地域に出て『市役所職員動員パトロール』を行います」 北九州市の市長は、地域の見守りを強化するなどの「緊急対策」を発表しました。 事件をめぐっては14日夜、塾の帰りにファストフード店に立ち寄った中島さんと同級生の男子生徒を、入店した男が立て続けに刺して北の方角へと逃走したとみられています。 その後の捜査関係者への取材で、男が店に入ってから出るまでの時間が、わずか十数秒だったことがわかりました。 事件の直後、警察は緊急配備を敷きましたが、有力な手がかりは得られませんでした。 このため警察は、防犯カメラの捜査に力を入れていますが、現場から、男が逃げたとされる北側の最寄り駅の間で確認できた防犯カメラの数は少なくとも5台だけでした。 記者 「店の奥には団地などの住宅街が広がっています。住民によると、ここにはほとんど防犯カメラはないということです」 郊外の住宅地は、防犯カメラがない“死角”となっているのです。 警察は車のドライブレコーダーの提供も呼びかけていますが… 近隣住民 「防犯カメラに映っているのであれば顔も出した方がいいと思う」 「僕はもう正直ありえない。(映像を)出してほしい、いますぐにでも」 住民が求める「公開手配」。警察は、なぜ行わないのでしょうか。 元埼玉県警捜査一課 佐々木成三氏 「もし顔が鮮明に撮れているのであれば、公開していると思う。なぜなら黄色いサンダルを履いているというのを警察は公表している。これを公表することで黄色いサンダルが捨てられてしまうことは十分考えられる。防犯カメラの映像を公開できないというのは、カメラの映像がもしかすると鮮明なものではない、もしくは顔が撮れていない、服装のみとかそういった映像しか撮れていない可能性が強いのではないか」
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