EU諸国でライトニング搭載iPhoneを早期終売か 背景に“USB-C義務化”新規制も影響は限定的?
アップル社が、欧州連合(EU)諸国において、本年12月末をもって「Lightning端子」を備える複数の旧型iPhoneシリーズの販売を停止するとの見方が強まっている。フランスの一部の現地報道によれば、iPhone 14、iPhone 14 Plus、第3世代iPhone SEが影響を受けるという。 【画像】日本・アメリカ・欧州での整備済み中古スマホの売上上位(Back Marketより) 上記のモデルは公式のオンラインストアや実店舗での取り扱いを終了するほか、公式でない認定販売店では在庫限りで販売されるとのこと。 この方針には、EU(欧州連合)で新たに施行される充電端子に関する規制への対応策とされている。2024年12月28日以降、EU圏内で販売されるすべてのスマートフォン、タブレットなどの電子機器にUSB Type-Cポートの搭載が義務付けられている。 アップル側はすでに2023年からライトニング端子を段階的に廃止するという大きな変更を行っているため、新型機種での影響は受けない。規制対象とされるデバイスはすべて1~2世代前の旧型となるため、約一年未満終売の時期が早くなったものの、影響を最小限に抑えた形となっている。 特に日本でも人気の高いコスパに優れた「iPhone SE」については長らくの間、ライトニング端子だったが、間もなくの発表が数多く予想され続けている後継機種からは「USB-Cポート搭載」を果たすとされている。3月に発表する予定ともあるため、こちらもEU圏内での影響も小さいものとみられる。
編集部 IT/デジタル担当