横浜に集ったレジェンドたち!『DIAMOND CUP OF LEGENDO』はWORLD LEGENDS TEAMが4-3でJ CLASSICS TEAMに勝利
『DIAMOND CUP OF LEGENDO』が横浜・ニッパツ三ツ沢球技場で27日に行われ、WORLD LEGENDS TEAMが4-3でJ CLASSICS TEAMに勝利した。 FIFAワールドカップやUEFAチャンピオンズオーズリーグで優勝経験を持つレジェンドたちが集まったWORLD LEGENDS TEAM。4-1-4-1の布陣でGKジーダ、DFラインは左からキャプテンマークを巻いたミチェル・サルカド、マルコ・マテラッツィ、リカルド・カルヴァーニョ、ジョアン・カプデビラと並んだ。中盤の底にはエドガー・ダーヴィッツが入り、2列目は左からエステバン・カンビアッソ、カカ、ダビド・シルバ、右サイドにロベール・ピレス。ワントップにはフェルナンド・モリエンテスが入り、控えにはダヴィド・トレゼゲ、クリスティアン・カランブー、ハビエル・サビオラが名前を連ねた。 一方、清水秀彦監督が指揮を執るJ CLASSICS TEAM。Jリーグを長年に渡って支え続けた選出たちは3-2-3-2の布陣で世界に挑んだ。GK南雄太、DFラインは左から坪井慶介、森岡隆三、那須大亮が並び、中盤2枚は柏木陽介と福西崇史が組んだ。トップ下には松井大輔が入り、左サイドはキャプテンマークを巻く岩本輝雄、右サイドには田中隼磨。ツートップに大久保嘉人と久保竜彦が入った。控えには岡野雅行、李忠成、中西哲生、佐藤勇人、梁勇基、太田宏介、鈴木啓太、大久保哲哉の豪華メンバーだ。なお、名良橋晃は怪我によりスタジアムDJとして試合を盛り上げた。 WORLD LEGENDS TEAMが陣地交代を申し出て、試合前からJ CLASSICS TEAMをけん制するなど、前後半40分ハーフで行われた『DIAMOND CUP OF LEGENDO』。音楽とスタジアムDJが盛り上げるスタジアムには、日本らしからぬ光景が広がった。 観客の熱い視線を浴びたのはカカ。ACミランなどで活躍したブラジルのレジェンドを一目見ようと、スタジアムにはミランやブラジルのユニフォームを着た観客が多く集まった。カカは現役時代と見劣りしないボールコントロールで会場を沸かした。 対するJ CLASSICS TEAMは、カウンター時に坪井を駆け上がらせた。ボールを受けた坪井は松井へのラストパスを通そうとするが、惜しくもつながらず。スタジアムからは「あぁ~!」と声が響いた。 選手たちは現役時代のキレこそ失われているが、テクニックは錆びていなかった。その中でもひときわ輝いたのは昨年に引退したばかりのダビド・シルバ。前半31分、ボックス内左へ侵入したシルバはマイナスのパスを選択。中でピレスがダイレクトで流し込み、WORLD LEGENDS TEAMが先制した。シルバはアシストの直後には得点も記録。ボックス前中央からモリエンテスにパスをすると、ボックス内でボールを受け直した。ワンフェイクを入れて相手DF交わすと、左足でゴール右側へ流し込んだ。 スタジアムの熱気が伝わったように、カンビアッソは声を上げて仲間を鼓舞。すると気持ちが高ぶったのかダ―ビッツが田中を倒してファウル。かつての闘犬は田中に手を差し伸べると、互いに抱擁を交わすシーンも見られた。反撃したいJ CLASSICS TEAMは松井を中心に攻勢に出る。テクニシャンは細かいステップで世界を翻ろうしたが、サルカドが松井をボックス内で倒した。しかし判定はノーファウルとなり、スタジアムDJは「レフェリー?」とホイッスルを煽ったが、ジャッジは覆らず。前半はWORLD LEGENDS TEAMの2点リードで終了した。 後半立ち上がり早々、一矢報いたい途中出場の太田が得意の左足を振り抜き、J CLASSICS TEAMが1得点を返す。直後には李忠成が左サイドからのクロスボールをヘディングシュート。ストライカーは即座に弓矢のパフォーマンス。立て続けに攻め立てると、大久保が右サイドのパスにフリーで合わせて逆転に成功した。 その後、再び同点に追いつかれたJ CLASSICS TEAM。交代で入った岡野は値千金の決勝点を奪おうと猛ダッシュでピッチへ。日本代表をW杯に導いたスピードスターが走るたび、会場から拍手が巻き起こった。 一進一退の攻防が続く中、最後はシルバがこの日2回目のアシストを記録。相手DF切り返して交わすと、最後はトレゼゲの得点をお膳立てした。 試合はそのまま終了。両チームのレジェンドたちに対して、スタジアムからは大きな拍手が巻き起こった。 ユニフォーム交換を交換し健闘をたたえ合うレジェンドたち。サルカドは「日本に来ると温かみを感じる。ありがとう」と集まった観客に感謝を告げると、国際大会を制したように『DIAMOND CUP OF LEGENDO』の優勝カップをチームメイトとともに掲げた。