長期金利が13年半ぶり高水準、米金利一段高-日銀オペ結果弱めの見方
(ブルームバーグ): 8日の債券相場は下落。長期金利の指標となる新発10年国債利回りは約13年半ぶりの高水準を更新した。米国で予想を上回る経済指標の発表などを受けて金利上昇圧力が高まっている上、日本銀行が実施した国債買い入れオペの結果が弱めだったことも売り圧力につながっている。
大和証券の小野木啓子シニアJGBストラテジストは、きょうの日銀オペ結果は全体的に弱めで午後の先物や10年債に売りが出たと指摘。米長期金利が上昇する中で、「きのうの10年債入札で必要額を買った投資家は追いかけて買うこともなく、1.2%を待つ感じもあるだろう」と述べた。
日銀は定例の国債買い入れオペを実施。対象は残存期間1年超3年以下、3年超5年以下、5年超10年以下、10年超25年以下。大和証券の小野木氏は、「3-5年オペを除き、いずれも落札利回り水準が想定より弱かった」と指摘した。
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Saburo Funabiki