「負けた身なんでね。どうこう言うつもりはない」アジアカップで4得点の上田綺世がオランダ帰還で“熱い決意”を語る!「信頼を得ることが生命線」【現地発】
欧州1年目でゴール量産の小川に対しては「点を取ることで信頼を得ている」
その『信頼』を、私は前日、NECの小川航基がヘディングゴールを決めた瞬間に感じ取った。欧州挑戦1年目にして、小川はゴールの数を二桁(オランダリーグ7得点、KNVBカップ3得点)に乗せた。 「ゴールを取れる時はホント取れるんですよ。(味方からのパス、チャンスが)来るし、何も考えないでプレーできるんです。今年移籍して言葉も分からなくても彼(小川)は明るい性格なんで、どんどん溶け込んで、点を取ることでチームメイトからの信頼を得る。そのことで、フォワードはプレーしやすくなるんですよね。そういう軌道に乗ったらフォワードは強いです。僕はまずその軌道に乗らないといけない。やることは山積みです」 フェイエノールトは今季のKNVBカップの大本命。NECは対抗で、2部リーグ勢のカンブ―ルとフローニンヘンがダークホースになる。 「ベスト4であれ、ベスト8であれ、僕の立場でやることは変わんない。僕はとにかく自分のことをトライし続ける必要があります」 オランダ人記者2人が、「ヒメネスは出場停止だから準決勝のスタメンは上田だ。『(フェイエノールトにとってKNVBカップは)ウエダ・カップ』だぞ!」と妙に甲高く私に向かって叫ぶ。 その後の記者会見でアルネ・スロット監督は「ヒメネス不在でも大丈夫。うちには上田がいる。今日の彼は前線でよくボールをさばいていた」と上田への『信頼』を口にした。それはストライカーが活躍するためのキーファクター、そして魔法の言葉である。 取材・文●中田 徹
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