ビットコインは(おそらく)唯一無二、だが成長機会は他にある
ビットコインは唯一無二か?
理論的には、ビットコインは無限に存在し得る。事実上、すでにそうであるように感じる。ライトコイン(LTC)、ドージコイン(DOGE)、その他無数のミームコインや暗号資産は、ビットコインとほぼ同じコピーだ。 ビットコインのコピーは事実上無限に存在するにもかかわらず、ビットコインは本当には1つしか存在せず、今後も存在することはないだろう。 引き続き、金に例えてみよう。金は無限にあるわけではないが、貴金属は他にもたくさんある。銀やダイヤモンドも金と同じように簡単に取引できる。 しかし、複数の選択肢があるにもかかわらず、金は貴金属市場を絶対的に支配している。世界の金の時価総額は13兆7000億ドル(約2069兆円、1ドル151円換算)と推定されている。 銀の時価総額はわずか1兆3000億ドル。金とNo.2の間には桁違いの差があり、ビットコインも他のどのアルトコインとも桁違いのポジションを維持することになると思う。
次の成長機会
このことは、規制が整備された時代からやってくるであろう、市場の次の成長の波に備える人々にとって、いくつかの重要な意味を持つと思う。 1つ目は、新しい暗号資産を発明することが必ずしも成功への道ではないということ。ビットコインにはその役割があり、人々がデジタルゴールドを求めるのならばビットコインを買うことになる。 第2に、デジタル資産の世界は、単なる金のデジタル版よりもはるかに大きくなるべきであり、そうなる可能性がある。 石油は(今のところ)世界経済にとって必要不可欠なものであり、その規模は金の10倍、年間1兆7000億ドル(時価総額ではないことに注意)の収益を上げている。 消費者が使うもの、企業が必要とするものを作ることで、新たな成長機会はもっと大きくなるはずだ。その分野は、ビットコインを保有することよりもはるかに大きくなる。私が次の真の成長機会を探すのはこの分野だ。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:ロシアにあるBitClusterマイニングファームに設置された金属スクラップ製のビットコインの彫像|原文:There Can (Probably) Be Only One Bitcoin
CoinDesk Japan 編集部