藤浪晋太郎 プエルトリコWL6度目登板は5回1失点6奪三振 初黒星も無四死球と安定感発揮
メッツ傘下3AからFAとなり、来季も米国でのプレー継続を目指してプエルトリコのウインターリーグに参戦中の藤浪晋太郎投手(30)が14日(日本時間15日)、所属するヒガンテスの先発としてインディオス戦に登板し、5回2安打1失点(自責1)、6奪三振と好投した。打者17人と対峙(たいじ)して無四球と安定感抜群の投球を展開。打線の援護に恵まれず、リーグ戦6試合目の登板で初黒星を喫したが、先発の役割は果たした。 【写真あり】藤浪晋太郎 阪神選手らとのプライベートショットに「すげ~メンバー」 直球を軸に、相手打線をねじ伏せた。初回を一ゴロ、左邪飛、二ゴロで立ち上がると、2回も先頭から2者連続で空振り三振を奪うなど3者凡退。3回に2死からこの日初安打となる中前打を許し、自らの一塁けん制悪送球が絡んで2死二塁とされながらも、最後は空振り三振で切り抜けた。4回2死から4番打者に左越えソロを浴びて先制を許したが、後続を空振り三振に仕留めた。5回も空振り三振、右飛、中飛と危なげなく、この日の投球を締めた。 前回登板の5日(日本時間6日)の同カードでは4回4安打1失点(自責1)。6奪三振と要所を締め、最大の持ち味である球威を誇示した。そこから中8日の登板間隔でのマウンド。ややコンパクトとなったフォームから制球重視の投球を展開し、テンポ良くアウトを積み重ねた。 来季も米国でのプレー継続を希望し、メジャー球団スカウトへのアピールを期して、プエルトリコのウインターリーグに参戦。この日がリーグ戦6度目の登板で、0勝1敗と勝ち星にこそ恵まれていないが、全試合先発登板でリーグ通算防御率3・05とした。同通算20回2/3を投げて24三振を奪い、奪三振率10・45。ドミニカ共和国、メキシコ、ベネズエラとともに世界4大ウインターリーグに数えられるハイレベルなリーグにおいても、最速165キロの球威を誇示している。 藤浪の代理人を務めるスコット・ボラス氏は、ウインターミーティング参加中だった11日(日本時間12日)に取材対応した際、「リリーフ投手のマーケットは先発投手のマーケットの後に動く。(複数)チームから問い合わせは受けており、これから(話し合いを)進めていく。時間はかかる」などと見通しを立てた。また日本球界復帰の可能性については「私たちが取り組んでいることではない」と話し、改めて来季も米国でのプレー継続を基本線にしていることを明かしていた。