放火「30年以上前から」 福島・喜多方の54歳男再逮捕へ、数十件か
喜多方市高郷町の倉庫に放火したとして、地検会津若松支部が非現住建造物等放火の罪で起訴した同市、無職の男(54)が「30年以上前から数十件放火した。むしゃくしゃしてやった」と供述していることが28日、捜査関係者への取材で分かった。 喜多方署などは、男が喜多方市高郷町周辺で、人が住んでいない建物や下草に放火を繰り返していたとみて裏付けを進めている。同市高郷町の空き家に放火したとして、同署は29日に非現住建造物等放火の疑いで男を再逮捕する方針。 喜多方市によると、記録が残る2007年度以降、高郷町では51件の火災が発生し、このうち46件が放火または放火の疑いがあるという。同市は昨年度、町内で空き家などを焼く不審火が6件発生したことを受け、防犯カメラを増設するなどの対策を取っていた。 地検会津若松支部は喜多方市高郷町の木造平屋の倉庫で6月11日、倉庫の壁が壊れた部分から火を付けた発煙筒を入れ放火したとして、非現住建造物等放火の罪で男を起訴した。
福島民友新聞