〔NY外為〕円、148円台後半(10日朝)
【ニューヨーク時事】10日午前のニューヨーク外国為替市場では、米消費者物価指数(CPI)発表を受けて不安定な値動きとなった後は円買い・ドル売りが優勢となり、円相場は1ドル=148円台後半に上昇している。午前9時現在は148円60~70銭と、前日午後5時(149円26~36銭)比66銭の円高・ドル安。 円買い・ドル売りが優勢となった海外市場の流れを引き継ぎ、ニューヨーク市場は円高・ドル安地合いで取引を開始した。 米労働省が朝方発表した9月のCPIは前月比0.2%上昇と、市場予想(0.1%上昇)を上回った。前年同月比も2.4%上昇と、市場予想(2.3%上昇=ロイター通信調べ)を上回る内容。根強いインフレへの警戒感から、円はいったん149円台半ばまで下落した。ただ、CPIの伸び率は6カ月連続で縮小し、2021年2月以来約3年半ぶりの低水準となった。CPIの内容の消化が進むとインフレの減速傾向が示されたと捉える向きもあり、一転して円高・ドル安となっている。 一方、同時刻に発表された米新規失業保険申請は、5日までの1週間で前週比3万3000件増の25万8000件となり、2週連続の悪化。市場予想の23万件を上回った。 円相場は、CPIと新規失業保険の発表直後に148円台前半から149円台半ばで上下に振れたものの、その後は148円台半ばから後半を中心に推移している。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0940~0950ドル(前日午後5時は1.0935~0945ドル)、対円では同162円60~70銭(同163円28~38銭)と、68銭の円高・ユーロ安。