「調子はどう?」の雑談にどう答えるか…「仕事がうまくいく人」と「頑張っても報われない人」の明らかな差
■大きく考える人の言い回しを身につける4つの方法 ① どう感じているかを説明するときには、大きく、積極的で、元気のよい言葉や言い回しを用いる 誰かに「今日の気分いかがですか?」と聞かれて、「どうもすぐれません」と答えてごらんなさい。ほんとうに気分が悪くなってしまう。だから次のように言うことだ。「おかげさまですばらしい気分です」と。あるいは、「大きい」とか「けっこうな」といった言葉を使うのである。 あらゆる機会にこういった言葉を口にすると、何か大きく感じはじめるだろう。いつも大きく感じている人だと言われるようになれば、友だちも得られるのである。 ② 他人のことを説明するときは、明るい、元気のよい、好意的な言葉や言い回しを用いる どんな友人や同僚について話すときも、大きくて積極的な言葉を使うことを原則とするのである。「彼はほんとうにすばらしい人だ」と相手をほめるのだ。彼を小さく見せるような表現をすれば、それはあなたを小さく見せるだけなのだ。 ③ 人を元気づけるときには、積極的な言葉を使う 誰もが、ほめ言葉を望んでいるのだ。妻や夫に対しては、毎日特別すばらしい言葉を用意しておきなさい。いっしょに働いている人なら、彼らを認め、ほめてあげることだ。心からほめてあげることは、やがて成功するための道具になる。それを用いることだ。しかも、繰り返し、繰り返しほめるのだ。彼らの外見、仕事、業績、家族、何でもいい。機会あるごとに、人をほめてあげなさい。 ④ 計画を人に説明するときには、積極的な言葉を使う 「よいニュースがある。われわれはほんとうのチャンスにめぐり会った」というような言葉を聞けば、人の心は生き生きとしてくるだろう。逆に「うまくいくかどうかわかりませんが、こんな計画があるのですが……」と言えば、聞いた人はうんざりしてしまう。勝利を約束すれば、相手の目も輝く。勝利を約束すれば、支持も得られる。城を築くことだ! 墓を掘ってはいけない! ---------- ダビッド・J・シュワルツ ジョージア州立大学経営管理学部教授 ネブラスカ大学で理学士取得。オハイオ州立大学で修士号、オハイオ州で博士号取得。専門分野は主として、経営組織、マーケティング、経済、心理学。また、人材の活性化および開発を手がける業界のコンサルタントも務める。『大きく考えることの魔術―あなたには無限の可能性がある』(実務教育出版)の原書『THE MAGIC OF THINKING BIG』は、アメリカで1959年の発売以来、世界的ベストセラーとなった。 ----------
ジョージア州立大学経営管理学部教授 ダビッド・J・シュワルツ