大関・豊昇龍、朝青龍と同じくチャンスを一発でつかむ意気込み 綱とりへ最速始動「体の動きを確認したかったからね」大相撲
大相撲九州場所で千秋楽まで優勝を争い、初場所(来年1月12日初日・両国国技館)で初めて綱とりに挑む大関豊昇龍(25)=立浪=が24日、東京都台東区の立浪部屋で早くも相撲を取る最速始動で、叔父の元横綱朝青龍と同じく一発でチャンスをつかむ意気込みを示した。 塩をまくたびに「よしっ」と声が出た。気合十分の豊昇龍が、十両木竜皇を相手に14勝3敗。 持ち味の投げだけでなく、立ち合いから一気に突き押し、四つに組んでじっくり寄るなど多彩な攻めを繰り出した。 「体の動きを確認したかったからね。でも、悪くない」とうなずいてから「良くもない」と上積みを予告。勝負の15日間に向けた課題は、冬巡業で減った体重を戻すこと。柱になる睡眠について、1日10時間以上を公言するドジャース・大谷に張り合うように「俺はそれ以上に寝るよ」と語り、笑顔を見せた。 稽古後、両国国技館での力士会前にも取材に応じ、綱とりに向けて平常心を強調。「子どもの時から、すぐ隣で見てましたから。横綱としてじゃなくて、叔父さんとして見ていた。今、考えるとすごいなと思います」と朝青龍への思いを語ったが、叔父からの助言は「ない!」ときっぱり。自分を信じ、悲願へ突き進む。
中日スポーツ