緊急渡米 本命ドジャースがマー君に接触!
■自らの目で現地を視察する意義 こうなると、田中の緊急渡米も納得がいく。ジーターとカーショーの代理人でもあるクロース代理人は、ドジャース、ヤンキースに強いパイプがあるが、それ以外にも、カブスやダイアモンドバックスら多数の球団が本気で名乗りを上げている。ニューヨークや西海岸程には、日本人には馴染みのない地域の球団でも、自分の目で確かめれば、重要な判断材料を得ることができる。球団首脳と、実際に言葉を交わすことで、熱意や誠意の程を確かめることができるし、球団施設を視察すれば、フィーリングも湧くだろう。住居環境、気象状況を肌で感じることも大切だ。 かつて、マリナーズでプレーした城島健司は「シアトルの日本食材店を見た妻が『ここなら大丈夫』と言ったのが、大きかった」と振り返ったし、最有力だったエンゼルスから一転、カブス入団となった藤川球児は、「実際に、(カブスの)エプスタイン社長と話をして、とてもいい印象を得ることができた」と、“現地視察”の効果を語ったことがある。渡米した田中は、現地で、クロース代理人と合流するものとみられ、今回の“全米行脚”は、田中が、最終決断を下すための、市場調査の意味合いが強い。 ■田中はロサンゼルスに到着 NYタイムス紙のワルドステイン記者は、、ツイッターで「ナ・リーグの関係者が、田中が今(米国東部時間8日夜9時過ぎ)シカゴにいると認めた」とつぶやいた。しかし、これは誤報のようだ。マー君は、最初の米国上陸地として、ロスの空港で降りたことが確認されている。まずは、大本命のドジャースとの直接交渉、ドジャースタジアムの視察から行う予定なのだろうか。ヤンキースに続いて具体的な接触を行ったドジャースか、はたまた、サプライズ球団か。リミットまで、残り約2週間。“全米行脚”を行いながらマー君は、どういう決断を下すのだろうか。