衰え始めた樹齢600年超えのミツバツツジを救って! "枯れ木に花を咲かせましょう"大作戦 静岡
静岡県富士宮市にある国内最大級で県の天然記念物に指定されているミツバツツジが、ここ数年衰え始めている。ただ、樹木医に診察してもらったものの、はっきりした原因はわかっていない。ミツバツツジに思い出がある姉妹の「元気になって」という願いは届くのだろうか。 国内最大級のミツバツツジが危機に? 「少しでも咲いて…」 子供の頃から一緒に過ごした姉妹の思い
4m超の高さは国内最大級
富士宮市北部の猪之頭にあるミツバツツジ。樹齢600年を超える。4mを超える高さは国内最大級で、県の天然記念物にも指定されている。
春にはピンクの花をいっぱいに咲かせ、地元では春の訪れを告げるシンボルとして親しまれてきた。
5年前から衰え始める
しかし、5年くらい前から木が衰え始めた。
ミツバツツジは佐野三代子さんの実家の敷地にあり、一般開放している。県の天然記念物に指定されているため、佐野さんは県や市と相談しながら家族で管理をしている。 しかし、年々衰えていく姿に驚きを隠せない。
佐野三代子さん: 本当に見事に咲いたイメージがあるので、ここ数年でどうしてこんなに衰えたのか。市の方が(枝を)切る時に触ったら枝が折れた。それを見た時は本当にショックだった
子供の頃から一緒に
子供の頃からミツバツツジと一緒に過ごしてきた佐野三代子さんと姉の望月きぬえさんは、今も木の周りで遊んだ楽しい記憶を思い出す。 佐野さんは「(子供の頃は)年間通じて木登りできるような感じ」と話す。
望月きぬえさん: 子供が登るには最適な木で、1人ずつ座ってぐるりと輪になり遊ぶのは楽しかった
2人には楽しい思い出が多いだけに今の姿に寂しさを感じる。
佐野三代子さん: 1本なくなり、もう1本なくなり…。もう少し前に気づいて何かやれなかったかと残念です 何とか元気になって、これまでのようにいっぱいの花を咲かせることができないか。
植木職人でもある佐野さんの叔父・高野多作さんと家族で土の入れ替えや害虫駆除などを行ってきた。訪れる人たちががっかりしないよう新しいミツバツツジを植えブランコを設置。庭を整備してきた。 佐野さんは「花芽がついているから、まるっきり咲かないことはないと思う。少しでも咲いてもらえれば」と話す。