障害のある児童に性的虐待、看護師らカーテン閉めずに排せつ介助…愛知県が改善計画提出求める
愛知県は24日、県三河青い鳥医療療育センター(岡崎市)で、障害のある児童3人に対し、看護師らがカーテンを閉めず排せつ介助をするなどの性的虐待があったと発表した。11月に虐待と認定した県は、指定管理者の社会福祉法人「恩賜財団済生会」に対し、今年度中に改善計画を提出するよう求めた。
発表によると、40歳代の男性看護師は今年5月、肢体不自由の未就学男児のおむつを替える際、ついたてをせずに行った。6月には、10代女児の排せつ介助を、カーテンを閉めずに行った。20歳代の女性看護師は4月、他の児童の排せつ介助の際にカーテンを閉めなかった。
男性看護師は「注意していたが忘れてしまった」、女性看護師は「朝の時間で業務に焦りがあった」と説明。男性看護師は、戒告の懲戒処分、女性看護師は口頭での厳重注意を受けた。
同センターの則竹耕治センター長は「職員の障害児の尊厳への認識が甘かった」と謝罪した。
施設には肢体不自由などの障害のある乳児から高校生まで、約40人の子どもが入所している。